現在位置:asahi.com>将棋>朝日オープン> 記事

< 第25回朝日オープン将棋選手権 準々決勝第1局 >
先手 ▲ 鈴木大介  八段   対   後手 △ 山崎隆之  七段

初のベスト4

2007年05月29日

 図から後手玉をどう討ち取るか。桂が利いているので▲2五銀とは打てない。△同桂が王手になるからだ。山崎七段も逆転にかすかな期待を抱いていた。

棋譜再生 別ウインドウで開きます | 使い方

△2四玉まで 棋譜

85〜91手

  1. ▲3三竜3
  2. △同 玉
  3. ▲4五桂
  4. △3四玉
  5. ▲2五角
  6. △同 玉
  7. ▲2六歩
  8. △―――1

まで、
鈴木八段の勝ち

終了図・▲2六歩まで

棋譜

 鈴木八段は読み切っていた。3分の少考で手順を確かめ▲3三竜と切る。△同玉に▲4五桂。

 下がる手は、△4二玉なら▲3三角、△3二玉には▲3三銀以下、6五の桂も働いて、いずれも簡単な詰みがある。山崎は△3四玉と上がった。

 一見難しそうだが▲2五角と捨てるのが決め手で△同玉に▲2六歩と突く。山崎は1分考えて、投了を告げた。終了図以下は、△3四玉なら▲2五銀△4五玉▲5五金。△2四玉には▲3三角から易しい詰みがある。

 「鈴木八段の会心譜。山崎さんの構想は今回は失敗に終わったが、意欲的な指し回しで好感が持てた」と、深浦八段は両者の健闘をたたえた。

 鈴木は第22回から4年連続でベスト8に進出している。第22回は山崎に負け、次は深浦に、前回は三浦弘行八段に敗れた。今回ようやく因縁の山崎を破って初のベスト4進出だ。

 鈴木の力戦振り飛車にはファンが多い。「トーナメントは上に行くほど力が入る」と、決意表明にも力がこもっていた。

(佐々木賢介)

このページのトップに戻る