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< 第25回朝日オープン将棋選手権 準々決勝第4局 >
先手 ▲ 木村一基  七段   対   後手 △ 堀口一史座  七段

▲9六歩ショック

2007年06月19日

 図の△2七銀は矢倉戦によくある攻勢防御。先に打った▲7四歩を生かして▲4六角とされてはいやなので、譜のように△3六銀成で妨害するのが主目的。▲3七飛の逃げ方なら△2八銀不成▲2七飛で飛をそらし、△1九銀成と攻め駒に香を加えて十分となる。

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△2七銀まで 棋譜

67〜80手

  1. ▲4八飛6
  2. △3五銀2
  3. ▲同角1
  4. △3六銀成
  5. ▲5七角
  6. △3七歩2
  7. ▲7九角13
  8. △5五歩24
  9. ▲同歩1
  10. △5六歩3
  11. ▲同金13
  12. △3八歩成5
  13. ▲同飛
  14. △4七成銀

指了図・△4七成銀

棋譜

 ▲5七角も苦心の宿る手で、△3七歩と打たれれば▲7九角の辛抱になる手損は承知の上。アマチュア初級者には「敵陣に歩を打つと、二歩の元になるからいやだ」という冗談があるが、木村七段がそういうことを考えるわけはない。微妙な駆け引きらしく、「すぐに▲7九角は△9八銀がいやでやめた」と言う。難しい判断でよくわからないが、堀口が△9八銀と打つ手を考えていることは記者にも読めた。どのタイミングで打つかの大局観はプロ同士でも食い違うことがあって、北島解説者は「いきなり△9八銀も有力」と言っている。予備工作の△5五歩だったが「余計な手だったかな」と堀口も言う。

 △5六歩を▲同金はまずく、「▲1七桂だった」と木村。「それならぎりぎりの勝負でしょう」と堀口。この日の木村には序盤の「▲9六歩ショック」がきつかったのだ。

(東公平)

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