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< 第25回朝日オープン将棋選手権 準決勝第2局 >
先手 ▲ 鈴木大介  八段   対   後手 △ 堀口一史座  七段

勝負術さえる

2007年07月02日

 図の△2六歩の代わりに△7二桂がなぜ決め手だったか。それは先手竜の横筋を止めると同時に、角取りになっていることが大きい。ただ両者とも対局中は熱くなっていて、この手が浮かばなかったという。

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△2六歩まで 棋譜

111〜133手

  1. ▲2三銀
  2. △同金
  3. ▲同歩成
  4. △同玉
  5. ▲3五金
  6. △同馬
  7. ▲同歩
  8. △2七歩成
  9. ▲同銀
  10. △7二歩
  11. ▲9三竜
  12. △6三歩
  13. ▲5一角
  14. △3三歩
  15. ▲6二角成
  16. △3九銀
  17. ▲6三馬
  18. △2八銀不成
  19. ▲同角
  20. △3六銀打
  21. ▲4一馬
  22. △3二桂
  23. ▲4三竜

まで、
鈴木八段の勝ち

終了図・▲4三竜まで

棋譜

 ▲2三銀〜▲3五金は鈴木八段の勝負勘がさえた手。単純すぎてかえって指しにくい。▲9三竜と香を取ったところで「逆転しました」と、解説の森下九段。

 ところが▲5一角が疑問手でまた混戦に。▲4一角〜▲6三角成の寄せなら確実だった。しかし時間のない堀口は△3三歩とミスのお返し。△3三銀なら守りが堅く形勢不明だったという。

 直接の敗着は△3九銀。△2六歩と打つ方がまだ難しかった。終了図は▲玉に詰みがなく、投了はやむをえない。堀口の残念譜。

 30分以上時間があるのに鈴木は、本譜の着手をすべてノータイムで通した。「劣勢なときは、相手に考える余裕を与えない」という鈴木流の勝負術にすごみを感じた。

(佐々木賢介)

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