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瀬川さん、今度はプロ側で

2006年6月1日

昨年のアマプロ戦の対局風景。手前は瀬川晶司四段(当時アマ)=東京・千駄ケ谷の将棋会館で

 羽生善治選手権者(35)への挑戦権を争う第25回朝日オープン将棋選手権(朝日新聞社主催)は6月3日、アマチュアの代表10人とプロ棋士10人が対決する「アマプロ戦」で開幕する。一昨年と昨年はプロが7勝3敗と面目を保ったが、今年はどうなるか。今回の対戦の見どころを紹介する。

瀬川四段、アマの挑戦受ける

 今年の注目は何と言っても、昨年11月に61年ぶりのプロ編入試験に合格した瀬川晶司四段だろう。昨年はアマとして出場し、片上大輔四段に敗れた。今年はアマの挑戦を受ける立場だ。

 相手は3月の朝日アマ将棋名人戦全国大会で3位に入賞した鈴木貴幸さん。同じ神奈川県在住で、昨年5月のアマ竜王戦県予選では鈴木さんが勝っている。

 瀬川四段は「会社を辞めて4月から将棋に集中できるようになった。今年は負けるわけにはいかない。あまり相性はよくないが、きっちり勝ちたい」。鈴木さんは「注目を浴びる中での対戦は楽しみ。力が出し切れる戦いにしたい」と話す。

朝日アマ名人のプロキラー

 朝日アマ名人の加藤幸男さんは、昨年プロ四段に昇段した遠山雄亮四段と対戦する。加藤さんは第20回で1、2回戦を突破した実績を持つ。「今回のアマは学生将棋出身で気心の知れた仲間が多い。力を合わせ、プロに7勝3敗と勝ち越した4年前の再現をしたい」と意気込む。遠山四段は「昨年の竜王戦でアマの早咲誠和さんに負けているので、アマに2連敗しないよう頑張りたい」。

 アマプロ戦には、3月の朝日アマ将棋名人戦全国大会ベスト8以上の選手と朝日アマ名人、日本将棋連盟推薦の10人が出場する。今年は第28期朝日アマ名人が空位のため、本社推薦として第27期名人の天野高志さんが出場する。

 天野さんの対プロ戦の成績は6勝6敗。昨年は非公式戦ながらも「週刊将棋」のアマプロ戦で、中村亮介四段、橋本崇載五段、佐藤秀司六段を連破し、「プロキラー」として知られる。迎え撃つ高崎一生四段は昨年10月に18歳でプロ入りした新鋭だ。

 天野さんは「せっかく推薦していただいたので、出られなかったアマの分も頑張りたい」。高崎四段は「プロは最低でも8勝しなければ。自分も勝ちます」と闘志を燃やす。

若き四段陣か、実績のアマか

 また初出場でベスト8に入った城間春樹さんは元奨励会三段。対戦相手の佐藤和俊四段とは奨励会在籍中に何局も指して、いい勝負だった。城間さんは「アマ代表として恥ずかしくない将棋を指したい」という。

 大会準優勝の清水上徹さんは第21回のアマプロ戦でアマが大勝した時の選手。桐山隆さんは3年連続でアマプロ戦に勝利している。

 プロ側は今年4月、中村太地、糸谷哲郎と17歳高校生の新四段が誕生。出場10人の平均年齢は23.4歳とアマ側の31.3歳を大きく下回る。実績十分のアマ側がプロの権威を失墜させるか、若きプロ集団が才能を見せつけるか。ここ2年続いたプロ7勝3敗のスコアが変わる可能性は十分だ。

本戦シード棋士の16人

 第25回朝日オープン将棋選手権に出場する棋士は153人。これに女流棋士代表2人とアマチュア代表10人が加わり、計165人で羽生善治選手権者への挑戦権を争う。本戦シード棋士16人は次の通り。

 【前回ベスト4以上】藤井猛九段、郷田真隆九段、谷川浩司九段、三浦弘行八段【複数回優勝者】森内俊之二冠【過去5回の優勝者・挑戦者】山崎隆之六段、深浦康市八段、堀口一史座七段【タイトル保持者】渡辺明竜王、佐藤康光棋聖【永世称号者】中原誠永世十段【全棋士参加棋戦優勝者】丸山忠久九段【過去1年間のタイトル戦出場者】木村一基七段【順位戦上位者】久保利明八段、阿部隆八段、鈴木大介八段


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