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朝日アマ将棋名人戦V3 清水上さん、粘り圧巻

2011年6月28日

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写真:3連覇を決めた第2局を振り返る清水上徹さん(右)と挑戦者の一瀬浩司さん(左)。中央は立会人の加藤一二三九段=19日午前11時57分、神奈川県湯河原町、上田潤撮影拡大3連覇を決めた第2局を振り返る清水上徹さん(右)と挑戦者の一瀬浩司さん(左)。中央は立会人の加藤一二三九段=19日午前11時57分、神奈川県湯河原町、上田潤撮影

 「アマ将棋界のプリンス」と「プロに限りなく近づいた男」が対決した、第34期朝日アマチュア将棋名人戦三番勝負(朝日新聞社主催、日本将棋連盟後援、日本アマチュア将棋連盟協力)。アマの主要なタイトルを取ってきた清水上(しみずがみ)徹・朝日アマ名人(31)が、挑戦者で元奨励会三段の一瀬浩司(いちのせ・こうじ)さん(30)に2連勝し、3連覇を果たした。

 三番勝負は18、19日、神奈川県湯河原町の「ゆがわら石亭」で指された。振り飛車の清水上さんと、居飛車の一瀬さん。互いの得意戦法が、2局とも正面からぶつかった。

 「早指しの一瀬さんのペースにならないように」と臨んだ清水上さん。18日の第1局は、思い通りの展開となった。後手の清水上さんのゴキゲン中飛車に対し、一瀬さんは突っ張った指し方。角交換を迫り、2筋の歩を交換しても飛車を引かない。だが、清水上さんは冷静に相手の飛車を追い返し、自陣に打ち込まれた角を捕獲。玉のコビンに照準を絞って反撃し、一気に寄せた。

 大熱戦となったのが19日の第2局。先手番で再びゴキゲン中飛車の清水上さんを、一瀬さんは居飛車穴熊で迎え撃った。一瀬さんが鋭く踏み込み、竜や馬などを作って差を広げた。だが、ここから清水上さんが持ち味の粘りをみせ、手を焼いた一瀬さんは寄せで痛恨のミス。「ふつうは負けない」ほどのリードを終始保っていたが、最後の最後で清水上さんが抜き去った。

 清水上さんは、守りに入らないよう、気持ちを「アグレッシブ(攻撃的)」にもっていったという。一方、指し方の方は対照的。丁寧に受け、形勢が不利でも最善を尽くす。粘り強さが際だった。

 立会人の加藤一二三九段は「清水上さんの3連覇は納得。2人とも、いかにもさわやかで、とてもいい将棋だった」と評した。(新谷祐一)

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