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2012年7月10日16時1分
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ここぞの度胸でアマ4勝 朝日杯将棋、プロに9年ぶり

写真:第6回朝日杯将棋オープン戦でプロの阿部健治郎五段を破った秋山太郎アマ=東京・築地、山口明夏撮影拡大第6回朝日杯将棋オープン戦でプロの阿部健治郎五段を破った秋山太郎アマ=東京・築地、山口明夏撮影

写真:第6回朝日杯将棋オープン戦でプロの佐々木勇気四段を破った伊ケ崎博アマ=大阪市福島区の関西将棋会館、深松真司撮影拡大第6回朝日杯将棋オープン戦でプロの佐々木勇気四段を破った伊ケ崎博アマ=大阪市福島区の関西将棋会館、深松真司撮影

写真:第6回朝日杯将棋オープン戦でプロの牧野光則四段に勝った今泉健司アマ=大阪市福島区の関西将棋会館、佐藤圭司撮影拡大第6回朝日杯将棋オープン戦でプロの牧野光則四段に勝った今泉健司アマ=大阪市福島区の関西将棋会館、佐藤圭司撮影

写真:第6回朝日杯将棋オープン戦でプロの斎藤慎太郎四段に勝って笑顔を見せる井上輝彦アマ=大阪市福島区の関西将棋会館、水野義則撮影拡大第6回朝日杯将棋オープン戦でプロの斎藤慎太郎四段に勝って笑顔を見せる井上輝彦アマ=大阪市福島区の関西将棋会館、水野義則撮影

図:図・▲3六桂まで拡大図・▲3六桂まで

 第6回朝日杯将棋オープン戦の開幕を飾る「プロアマ戦」が7日に指され、若手プロを相手にアマが9年ぶりに4勝を挙げる健闘を見せた。最近はプロに押され気味だったが、トップアマの実力の高さを改めて印象づけた。アマが勝った4局を振り返る。

 アマは、朝日アマ名人の清水上徹アマと同名人戦の全国大会で8強入りした8人、学生名人の中川慧梧アマが出場した。全国大会優勝経験者が多い顔ぶれで、開幕前から好勝負が期待されていた。

 東京では秋山太郎アマが、新人王戦優勝の実績がある阿部健治郎五段に苦しみながらも逆転勝ち。「勝つとは思わなかった。後手なら作戦を決めていたので、迷わなかったのが良かったのかも」。次は田村康介六段と対戦する。

 大阪では伊ケ崎(いけざき)博アマが佐々木勇気四段との矢倉戦を制した。「考えても分からないところで迷っても仕方ない」と判断よく指し、「時間配分がうまくいった」。次は堀口一史座七段に挑む。

 今泉健司アマは、牧野光則四段を相手に中飛車。力のこもった応酬が続いたが、中盤で先手が▲3六桂と打った図の局面での次の一手を牧野四段は悔やんだ。本譜は△7七角成だが、△7七となら、と金攻めが期待できるうえ、8六角が自陣の守備に役立つ展開で後手も十分に戦えた。ペースをつかんだ今泉アマが快勝した。次は桐山清澄九段戦で「すごく楽しみ」と笑顔で話した。

 午後の対局でアマが勝った唯一の対局は、大阪の井上輝彦アマ―斎藤慎太郎四段戦。井上アマの向飛車に対し、斎藤四段は居飛車。乱戦模様の中、井上アマがリードをつかむが、斎藤四段も勝負手を繰り出し形勢は二転三転。最後は井上アマがねじ伏せた。次は畠山成幸七段と対戦する。

 9局を見渡すと、アマが勝った将棋では競り合いでの勝負強さが光った。東京会場で解説を務めた阿久津主税七段は「アマにもすごい勝負根性を持った人がたくさんいると感じた」と話した。

 この日、2009年にアマとして初めて2次予選に進んだ清水上アマと、竜王戦6組でプロに3連勝した中川アマは敗退した。2人を抜きにしての4勝は、アマ側の層の厚さを物語っている。

 プロアマ戦は、3年前まで6年連続でアマが3勝を挙げてきたが、一昨年はプロが10戦全勝、昨年もプロの9勝1敗に終わっていた。3月の朝日アマ名人戦全国大会の前夜祭では、近年のアマ不振を受けて、今回のプロアマ戦にも出た遠藤正樹アマが「このままでは、プロアマ戦がなくなってしまう。みなさん、7月は勝ちにいきましょう」と呼びかけた。

 遠藤アマは得意とする穴熊でプロを追い詰めたものの、惜敗した。だが、この危機感がアマの白星増加につながったのかも知れない。(村瀬信也、佐藤圭司)

■対戦結果(左が勝ち、▲は先手)

 秋山 太郎アマ 102手 阿部健治郎五段▲

 高見 泰地四段  78手 細川大市郎アマ▲

▲藤森 哲也四段 139手 遠藤 正樹アマ

▲今泉 健司アマ 131手 牧野 光則四段

▲伊ケ崎 博アマ 123手 佐々木勇気四段

▲永瀬 拓矢五段 139手 小山 怜央アマ

▲八代  弥四段  83手 清水上 徹アマ

 船江 恒平五段 112手 中川 慧梧アマ▲

▲井上 輝彦アマ 143手 斎藤慎太郎四段

(門倉啓太四段―古屋皓介アマ戦は対局日未定)

     ◇

 〈プロアマ戦〉 プロと女流棋士、アマが出場する朝日杯将棋オープン戦のトーナメント1次予選1回戦で行われる。アマ10人がそれぞれプロと対戦。今回は7日に東京・築地の朝日新聞東京本社で5局、大阪・福島の関西将棋会館で4局指された。例年は1日で10局だが、今年は1局延期された。

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