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2012年12月11日16時26分
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シード勢、若手を撃破 朝日杯将棋オープン戦2次予選

図:第6回朝日杯将棋オープン戦2次予選結果拡大第6回朝日杯将棋オープン戦2次予選結果

図:第6回朝日杯将棋オープン戦本線組み合わせ拡大第6回朝日杯将棋オープン戦本線組み合わせ

写真:村山慈明六段村山慈明六段

 【村瀬信也】第6回朝日杯将棋オープン戦の2次予選が終了した。タイトル獲得などの実績を持つ上位陣の勝ち上がりが目立った。16人による本戦トーナメントは1月に開幕し、2月に準決勝、決勝が指される。

■村山六段、初本戦

 2次予選には、1次予選を勝ち抜いた16人とシード勢16人が出場した。前者のうち10代、20代の若手は7人。勢いにのって本戦進出なるかが注目されたが、相次いでシード勢に退けられた。

 永瀬拓矢五段は今年度の新人王戦と加古川青流戦で優勝した有望株。A級棋士の高橋道雄九段を相手にゴキゲン中飛車で立ち向かったが、着実な指し回しの前に敗れた。勝率が7割を超える新人の八代弥(わたる)四段は、元名人の丸山忠久九段に押し切られた。

 1次予選を勝ち上がった若手で唯一、2次予選を突破したのは村山慈明六段。新人王戦優勝などの実績があるが、朝日杯では初の本戦進出だ。

 阿部光瑠四段、高橋九段を連破したが、「どちらも苦しかった」と振り返る。本戦進出については、「初戦から相手は強いが、何とか2勝して目標のベスト4入りを果たしたい」と話した。

 シード組では、伊藤真吾四段が2年連続で本戦進出を決めた。フリークラスから昇級した昨年に続き、今年も加古川青流戦で決勝に進出するなど存在感を示している。

■郷田─久保が再戦

 本戦トーナメントは、前回優勝の羽生善治三冠らシードの8人と、本戦に勝ち上がった8人とが初戦で当たるように抽選した。

 近年、NHK杯トーナメント4連覇など早指し棋戦でも驚異的な活躍を見せている羽生三冠は、第1回優勝の行方尚史八段と対戦。郷田真隆棋王―久保利明九段は、今年の棋王戦五番勝負の再戦だ。村山六段と伊藤四段はいずれもタイトル保持者に挑む。

 30代、40代が目立つ顔ぶれだが、昨年の広瀬章人七段、菅井竜也五段のように勢いにのった若手が上位に食い込む場面も十分考えられる。

 持ち時間は40分で、使い切ると1手1分の早指し戦。1回戦と2回戦は午前と午後に連続して指される。準決勝と決勝は2月9日。

 棋譜速報は朝日杯将棋オープン戦中継サイト(http://live.shogi.or.jp/asahi/)で。

     ◇

■千日手が2回、決着は3局目 松尾─藤井戦

 2次予選の松尾歩七段―藤井猛九段戦は、千日手が2回現れる珍しい一戦となった。

 1局目は、後手の藤井九段が藤井システムを採用し、45手で千日手が成立。2局目は相振り飛車に進み、やはり76手で千日手になった。

 3局目は再び相振り飛車。するすると左銀を繰り出した藤井九段がうまく戦機をとらえた。図は▲2七歩と打った局面。ここで△3七角が必殺の一手で、松尾七段は投了した。▲同桂なら△同桂成▲同銀△2七銀成と突破される。

 初の本戦進出となる藤井九段は「2局目は作戦負けだと思っていたので、千日手になってホッとした。3局目はこうなればいいな、と思った手順が実現した」と話した。

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