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聞いて驚け「1億冊クラブ」

2008年6月2日

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写真浦沢直樹=05年撮影写真井上雄彦=02年撮影写真尾田栄一郎=99年撮影写真秋本治(左)とさいとう・たかを=05年撮影写真青山剛昌=05年撮影

 「タッチ」「みゆき」などのマンガ家、あだち充さんの単行本累計部数が2億冊を突破したそうです。1巻で何百万部と刷ったり、1作品だけで1億冊に達したりと、売れるマンガの部数はハナから桁違いですが、それにしてもすごい数字です。

 私の記憶する限り、自作の発行部数が1億冊を超したマンガ家は、あだちさんのほか、「うる星やつら」「めぞん一刻」などの高橋留美子さん、「名探偵コナン」の青山剛昌さん、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の秋本治さん、「Dr.スランプ」「DRAGONBALL」の鳥山明さん、「SLAMDUNK」「バガボンド」などの井上雄彦さん、「ONE PIECE」の尾田栄一郎さん、「ゴルゴ13」などのさいとう・たかをさん、「ドラえもん」などの藤子・F・不二雄さん、「美味しんぼ」コンビの雁屋哲さん・花咲アキラさん。聞くところによると「MONSTER」「20世紀少年」などの浦沢直樹さんも1億冊を超えたらしいです。 「北斗の拳」コンビの武論尊さん・原哲夫さんは、海外で売れた分を含めると1億冊になるとのこと。ちなみにこれらの方々のうち、私がインタビューしたことのあるのは6人です。

 実は以前――確か「ONE PIECE」が累計1億冊を突破した頃――この大台に到達したマンガ家たちをまとめて取り上げる記事を文化面に書けないか、と企画していました。「1億冊クラブ」というなかなか魅力的なキャッチフレーズも考えたのですが、結局、取材には着手せず記事化は断念。なぜかというと、「このメンバーが1億冊作家」という事実から、何をどう読み取るか思いつかなかったから。それぞれの作者や作品は、1億冊売れるくらいですから多くの人がご存じなので、それを紹介するだけで終わるのでは記事の意味がないと考えたのです。

 さて、上記の「1億冊クラブ」のメンバーを見て、「あれ、あの人は?」と思った方も多いでしょう。マンガの神様・手塚治虫さんです。手塚プロダクションの方に尋ねたことがあったのですが「正確な部数は分からない」とのこと。キャリアは長いし、作品は膨大だし、同じ作品でもいろんな版がありいろんな出版社から出ていたり、そりゃあ把握は難しいはず。部数が分からないというのはある意味、偉大さの証明とも言えます。1億冊を超えているのは間違いないでしょうから、ここはぜひ「名誉会員」になっていただきましょう。

 さて、こうして私がモタモタしているうちに2億冊作家が出てしまいました。次に「1億冊クラブ」に入会するのはCLAMPだろうと予想しているので(すでに到達しているかも…)その時には何とか記事に出来ないかなあ、と思案しているところです。

プロフィール

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小原 篤(おはら・あつし)

1967年、東京生まれ。91年、朝日新聞社入社。99〜03年、東京本社版夕刊で毎月1回、アニメ・マンガ・ゲームのページ「アニマゲDON」を担当。08年4月から編集局編集センター員。

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