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リアル「ポニョ」作って食べた

2008年9月15日

  • 筆者 小原篤

写真材料はメバル、アサリ、プチトマト、ジャガイモ、ウインナー。これで2回分写真下処理したメバルをこんがり両面焼きます写真アサリ、プチトマト、そして水を投入。沸き立つ様はまさにアクアパッツァ(暴れる水)写真アサリも開き、アクアパッツァのできあがり写真別のフライパンで赤いウインナーを炒めます写真ハラにジャガイモを突っ込み、「妹たち」を添えて完成写真予備のメバルを使って、イモをはらんだリアル「ポニョ」イメージフォト。かわいい? こわい?

 「アニマゲ丼」節目の第50回は久々の料理ネタです。パッとアイデアがひらめいたので「崖の上のポニョ」のポニョを作ることにしました。

 まずは材料。1軒目のスーパーにはお頭つきの魚はアジとサンマしかなかったので2軒目へ。きれいなメバルがあったので予備の分を含め2尾購入しました。色も赤いし、まさにぴったり。ありがとうマルエツさん。そのほかの材料は、アサリ、プチトマト、ジャガイモ、赤いウインナー。ウインナーは赤でなくてはいけません。

 さあ調理開始。まずはメバルのウロコとエラを取り、おなかを開いて内臓を出します。塩こしょうをふって、オリーブ油をひいたフライパンでこんがり両面を焼きます。魚の周りにアサリ、半分に切ったプチトマトを放り込み、フライパンの底に数ミリたまる程度に水を注ぎます。ジュワーッと沸き立つ水。そう、これはイタリア料理のアクアパッツァ、意味は「暴れる水」。「ポニョ」にぴったりだと思いませんか?

 ジャガイモは洗ってラップで包み、電子レンジ(強)で7分(これは大きさによります)。少しさまして皮をむいておきます。ウインナーは半分に切り、丸い方の端に6〜8カ所、浅めに切り込みを入れて別のフライパンで炒めます。切り込みが深いと端が広がって「タコさんウインナー」になってしまうので要注意。

 アクアパッツァの方はアサリが開いていい具合です。パセリを振って火を止め、ここでジャガイモの出番。イモを丸ごと魚にはらませて「まん丸おなかのポニョ」に仕立てようという算段です。魚をイモの上に載せようとしたら、すっかり火が通ったメバルが背中で裂けそうになり、おっと危ない。仕方なく、横向きのまま開いた腹にイモを押し込みます。炒めたウインナーは断面が少し膨らみ端が開いて、思惑通り「妹たち」にそっくり! ポニョの脇にドサッと盛って、メバルとアサリのアクアパッツァ「ポニョと妹たち」の完成です。

 息子に見せると「あ、アクアパッツァだ」(ドラマ「クッキングパパ」に出てきたので覚えていたらしい)。「横にたくさんいるのはなーんだ?」「タコウインナー?」「これは、妹たちだよ」「……ポニョか?!」

 アクアパッツァは初めて作りましたが、割と簡単でした。自分から出たダシとアサリのスープを吸ったメバルの身は柔らかく美味。息子はもっぱら妹たちをひょいパクひょいパク。魚もちゃんと食べてよ。

 というわけで、映画ほどかわいくはありませんが、ベネチア映画祭無冠の憂さを晴らすイタリアン「ポニョ」、ぜひお試し下さい。

プロフィール

写真

小原 篤(おはら・あつし)

1967年、東京生まれ。91年、朝日新聞社入社。99〜03年、東京本社版夕刊で毎月1回、アニメ・マンガ・ゲームのページ「アニマゲDON」を担当。08年4月から編集局編集センター員。

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