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7時にアニメ見る人を「アニメセブン」と呼ぼうか

2008年10月20日

  • 筆者 小原篤

写真「アニメ☆7」会見で「オモロー!」 前列左から「名探偵コナン」コナン役の高山みなみさん、「ヤッターマン」ドロンジョ役の小原乃梨子さん、後列、着ぐるみコナン君をおいて左から「コナン」新一役の山口勝平さん、世界のナベアツさん、ヤッターワン役の山寺宏一さん=東京都内で写真「劇場版 名探偵コナン 紺碧の棺」DVD(ビーヴィジョン)写真リメーク版「ヤッターマン」DVD第1巻(松竹)

 前回はアニメを見まくっている話でしたが、今回はアニメをさっぱり見ていない話です。私じゃなく、世の中が…。

 昔は人気作なら視聴率20%台、30%台が当たり前、なんて時代もありました。今より子供の数は数百万〜1千万人くらい多かったし、録画機もレンタルビデオもゲーム機もパソコンも携帯電話もなかったし、とまあこんな繰り言を並べても仕方ありませんし、録画機やレンタルはむしろアニメにはプラスだろうとも思いますが、ついに視聴率2桁に届くアニメが1本もない週がある、という事実を目の当たりにしますと、ため息も出ようというものです。

 現在、2桁を安定して取れるのは「サザエさん」と「ちびまる子ちゃん」にとどまりますが、今年8月4〜10日の週は、「サザエさん」がオリンピック中継のため休みだったこともありアニメ1位の「まる子」が9.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下も同じ)でした。以下「クレヨンしんちゃん」「ドラえもん」「名探偵コナン」と続きますが、8位「ヤッターマン」は5.5%。ゴールデンタイム(午後7〜10時)のアニメとしては厳しい数字です。

 視聴率が取れないという理由で、地上波ではゴールデンのアニメが減り続けています。在京キー局で残るのは、テレビ東京の水・木曜、テレビ朝日の金曜、そして日本テレビの月曜日。その月曜7時台、よみうりテレビ製作の「ヤッターマン」と「名探偵コナン」の2本が、10月20日から「アニメ☆7」という一つの枠になりました。

 ああ、NHK「ニュース7」の裏だから「アニメ☆7」なのね、という私のどうでもいい第一印象は置いといて、一つの枠にして何をするかというと、1時間丸ごと「コナン」スペシャルにしたり、その逆もあったりと「柔軟で多彩な編成」を展開、「ヤッター」に関しては毎回スペシャルゲストを登場させるそうです。3週連続「コナン」スペシャルの後、11月10日の「ヤッター」には世界のナベアツさんが本人役で登場。先日、2作のレギュラー声優陣と一緒に記者会見も行いました。

 ヤッターワンやナレーションを担当している山寺宏一さんは、コナン役の高山みなみさんらに「これからはそっちの飲み会にも参加していいんでしょ?」。

 30年前も「ヤッターマン」でドロンジョを演じていた小原乃梨子さんは「悔しいのは、みなさん私に『子供のとき見てた』『子供のとき見てた』と言うんですよ。だから『私もそのとき子供でした!』って言おうと思って」。

 とまあ会見は笑いに包まれ終了しましたが、「ヤッター」にとって今は勝負どころです。年末年始はおそらく特別番組が入って放映は何週かお休み。放映1周年となる来年1月を前にどこまで盛り返せるか、この11月にかかっていると言えるでしょう。

 ちなみに、「ヤッターマン」の数字は5%台に落ちることもありますが、ふだんは6〜7%。この数字でも、何とかゴールデンに今や貴重となったアニメ枠を残しておいていただきたいものです。だって、翌日火曜7時のバラエティー「おネエ★MANS」も7%台のことがあるし、巨人戦ナイターだって(最近めっきり中継が減った気がしますが)6%台の時があるんですから…。

 というわけで、不景気な話でしゃれたオチも思いつかないので今回はこれでおしまい。

プロフィール

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小原 篤(おはら・あつし)

1967年、東京生まれ。91年、朝日新聞社入社。99〜03年、東京本社版夕刊で毎月1回、アニメ・マンガ・ゲームのページ「アニマゲDON」を担当。08年4月から編集局編集センター員。

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