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大江戸線が美形キャラになるなら

2009年9月28日

  • 筆者 小原篤

写真拡大「ミラクル☆トレイン〜大江戸線へようこそ〜」はテレビ東京などで10月放映開始 (C)Miracle Train Project/「ミラクル☆トレイン」製作委員会写真拡大各レーベルの愛聴盤を紹介します。アバド指揮のベルリオーズ「幻想交響曲」(グラモフォン)写真拡大アシュケナージ&ハイティンクによるラフマニノフのピアノ協奏曲3番(ロンドン)写真拡大ブレンデルによるリスト「巡礼の年 第一年 スイス」(フィリップス)写真拡大オイストラフ&クリュイタンスによるベートーベンのバイオリン協奏曲(EMI)写真拡大インバル指揮によるマーラーの交響曲第五番(デノン)写真拡大マゼール指揮のホルスト「惑星」(ソニー)

 都営大江戸線の各駅を美形キャラにした「ミラクル☆トレイン〜大江戸線へようこそ〜」というアニメが、10月からテレビ東京などで放映されるそうです。女の子が電車に乗り込むとそこは6人の美麗な男子が迎えてくれる「奇跡の電車」で、その美麗な男子は「駅」たちで、女の子のお悩みを解決してくれるとか。主人公の六本木史(ろっぽんぎ・ふみ)君は無口でマジメでIT関係に強い。メガネの都庁前(とちょう・さき)君は頭の切れるリーダー。ちょいとワイルドな新宿凛太郎(しんじゅく・りんたろう)君は夜にめっぽう強い自由人(何が強いんだ?)。かわいい系の汐留行(しおどめ・いく)君は隠れ鉄道オタクの毒舌家。ほかに、普段は穏和だけどもんじゃを焼く時だけ性格が変わる月島十六夜(つきしま・いざよい)君とか、時代劇オタクの熱血漢という両国逸巳(りょうごく・いつみ)君がいるそうです。

 公式サイトを見ると皆さん燕尾服っぽいのを着てて、こう言っちゃあ何ですがホストクラブみたいですけど、だからといって、初回は運賃がメチャ安の代わりに次からはぐんと高くなったり、なんてことはなく甘く優しく乙女たちをもてなして下さるのでしょうから、とりあえず放映開始を楽しみに待ちましょう。

 私も最近、あるものの萌えキャラ化を思いつきました。クラシックレーベルの萌えキャラ化。なんじゃそりゃと言われても、思いついちゃったものはしょうがありません。大江戸線の駅が美麗な男子になるんだから、いいじゃありませんか(意味不明)。

 契約する演奏家のラインナップや音質の傾向のようなものがそれぞれのレーベルにはありまして、それを美少女キャラに置き換えますと、「グラモフォン」はお金持ちのお嬢様。金髪巻き毛で、扇をかざして高笑い。気品はあるが、時に華美に走って実(じつ)のないところも見せます。「ロンドン(デッカ)」はミステリアスなクールビューティー、おしとやかかと思ったら急に(低域やら高域で)暴れ出すのでちょっと怖い。「フィリップス」はマジメで几帳面な委員長で、派手なことが嫌い。芯が強くて頼れる存在。「EMI」はみんなに好かれる明るく素直な妹タイプ。ややどんくさくて、ちょっとドジっ娘の気があり。「デノン」は理系オタクのネガネっ娘。研究熱心な努力家で、ちょっと天然。「ソニー」は武道をたしなむ体育会系少女。精神集中、気合い一閃、パワフルでシャープな身のこなし。

 ――なーんていうのは、LPにそろそろデジタル録音が使われ始めた頃(こうして書くとすごい大昔って感じ)から、やがてCDがLPにとってかわる80年代、つまり私がクラシックを聴き始めたころに植え付けられた個人的な印象に、自分勝手な妄想を加味したものです。近頃は各レーベルの特色が薄まったと言われていますし、最近アンプとCDプレーヤーをグレードアップしたら、地味な娘に色気が出てきて、おてんば娘は落ち着きを増し、ケバかった娘が髪や肌の本来の美しさを取り戻したりして、改めてオーディオというのは面白いなあ、と感じ入っている次第です。

 クラシックレーベルと萌えキャラという妙ちきりんな組み合わせに共感してくれる人がどれだけいるか分かりませんが、まあそれは置いといて「ミラクル☆トレイン」に話を戻しますと、わが朝日新聞社のすぐそばの大江戸線「築地市場駅」は登場しないのでしょうか。まあ築地ナントカ君が出たとしても、魚河岸の兄ちゃんやオタクな新聞記者じゃあないでしょうけど。

プロフィール

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小原 篤(おはら・あつし)

1967年、東京生まれ。91年、朝日新聞社入社。99〜03年、東京本社版夕刊で毎月1回、アニメ・マンガ・ゲームのページ「アニマゲDON」を担当。09年4月から編集局文化グループ記者。

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