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ドラマー・小笠原拓海(1) 「お前やれよ」が転機に

2009年9月2日

写真小笠原拓海=郭允撮影

 物心ついて出会った音楽はクラシック音楽でした。小学校のときにピアノを習っていた、言ってしまえばそんな理由ですが、思春期ともなれば流行モノや派手なものにいきたくなるわけで、本当の意味で興味を持ったのは、日本のポップスでした。両親の車ではチャゲ&飛鳥やドリカムがよくかかっていましたし、僕が初めて買ったCDはGLAYのデビューシングルだったと思います。テレビやラジオで音楽ランキングをチェックしたりもしていました。

 中高一貫の学校に進学した僕は、そこで衝撃的な出会いをしたのです。それは、学園祭でやっていた高校生バンド。中学からギターを弾き始めていた僕は“あんなソロを弾きたい!”と強く思い、翌年の学祭でギターを志願。しかし、色目を含め志願者が多く、結局は、「お前、ドラムやれよ」「嫌だよ」「やれよ」「……わかったよ」と自己主張の薄い感じでドラムに決定。しかも何を思ったか、貯金で中古ドラムをすぐに買ってしまい、約2カ月ほど何もできず後悔、そして放置。その後、先輩などから叩(たた)き方など教えていただいて、なんとか形にはなったものの、1年ほどして限界を感じ、中途半端が嫌いな僕はドラム教室へ通うことを決意。そこから、バンド活動を始め、高校に入った時には、なんとなくプロミュージシャンになろうと思っていました。

 初めはバンドデビューも考えていましたが、徐々にいろんな音楽をやりたいという気持ちが強くなり、サポートミュージシャンに憧(あこが)れを感じ、そこで僕は第一歩として音楽大学に進んだのです。そこから大きく人生が変わっていったんですね。

 思えば、幼稚園のときに発表会で大太鼓をやって、小学校の発表会に祭り音楽で風呂おけを叩いて、中学、高校、大学とドラムを叩いている。何かの縁ですかね(笑)。

    ◇

 おがさわら・たくみ 84年、北海道生まれ。洗足学園音大卒。山下洋輔ニュー・カルテットや山下達郎ツアーで活躍し、9月からSPEEDツアーに参加。

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