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ドラマー・小笠原拓海(2) 上京 つながる人の輪

2009年9月16日

写真大学2年生の頃、レッスン室で

 音楽大学進学のために札幌から上京しました。高校の時から楽典と聴音をピアノ教室で学び、先生や先輩からアドバイスを受けていたので、授業で大きな苦労はしなかったものの、一番の不安は、大学でミュージシャン仲間ができるかどうか。実際、最初の半年間は、友達はできても、イメージしていた音楽活動は特にできませんでした。

 そんな中、共に上京した札幌時代からの友人、宗本康兵(ピアノ)の誘いで、川嶋あいさんのオーディションを受け、合格!! そして渋谷公会堂(現CCレモンホール)でコンサート。なんとこれが上京して初めてのライブ。デカ過ぎです(笑)。

 大学の先輩を招待し、自分の晴れ舞台を観(み)てもらったのですが、後日その先輩からバンドに誘われました。これが、今も活動中の自分のバンド「HIP CHICK(ヒップチック)」(市原ひかり〈トランペット〉、倉内達矢〈ギター〉、佐藤浩一〈キーボード〉、川内啓史〈ベース〉、僕)です。

 サポートの仕事とバンド活動、そして、大学(レッスン、アンサンブル、楽典、聴音など)と忙しい日々を2年ほど送り、ある時、ふと自分のプレイに疑問を持ち、少し立ち止まりました。自分のプレイを見直そうと活動を制限していた時、たまたま、バンドでやったライブ映像を学校の先生(トロンボーンの松本治氏)が世界的ジャズピアニスト山下洋輔氏に紹介したというんです。

 その後、すぐにオーディション。しかし、僕はほとんどスイングジャズというジャンルをやったことがなかったので、絶対に受からないと思い、当日まで悩んでいました。結論は、出ず……。「とにかく感じたままに演奏しよう」とオーディションに臨み、それが功を奏したのかはわかりませんが、受かっちゃいました(笑)。早いもので、山下洋輔ニューカルテットに参加して4年半になります。

 出会いによって今の僕がある、と思います。もうひとつ「HIP CHICK」では大きな出会いがあるのですが、それはまた次回。

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