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CDショップ大賞実行委員長・行達也(3) いまCD店にできること

2010年2月17日

写真第2回CDショップ大賞の授賞式であいさつする筆者=1月21日、東京・渋谷

 前回までは現在の音楽業界におけるCDの売れ行き不況と、CDショップ大賞という企画でそんな状況を打破しようという我々CDショップ店員の取り組みについてお話ししてきました。こうやって原稿を書き進めているうちにもこの企画に賛同して賞の設立に力を注いでくれた、あるお店の閉店が決まりました。

 非常に残念であると同時に、明日は我が身なのかという不安が募ります。それだけ事態は深刻なのです。ただ、この苦境を乗り越えていこうと独自の工夫で頑張っているお店もたくさんあります。

 仙台市のあるお店ではショッピングセンターという立地を活用し、週末に必ずイベントスペースで有名無名を問わず様々なアーティストのアコースティックライブを実施しています。積極的にCDショップに足を運ばないお客さんも通りがかりで生の演奏に出合うことで耳を傾けるし、気に入ってもらえればその場でCDを購入してくれるようです。たとえ無名なアーティストでも演奏が良かったことで2日間で100枚も売り上げたこともあったといいます。

 また、福岡県のお店ではCDショップ大賞が始まる以前から、その地域のショップ店員が集まり、月ごとにプッシュアイテムを選定して大掛かりに展開するという企画を進めています。すでに成果を出していて、プッシュアイテムに選ばれたことでこの地域から全国ヒットにつながったケースもあるようです。

 つまり、まだまだ我々にできることは残されていると思います。現在、CDショップ大賞を実施しているCDショップ店員組合ではホームページ(http://www.cdshop-kumiai.jp/)を立ち上げ、全国の個性的なお店を紹介しています。「人を介して良い音楽を伝えていきたい」というCDショップの思いをみなさんにもご覧いただいて、ぜひ実際にお店に足を運んでいただければ、と思います。

     ◇

 次回からサウンドホライズンのRevo(レヴォ)が登場します。

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