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顔ぶれ紹介
第8回公演(08年1月15日開催)

2007年12月11日

  • 文 京須偕充

 2008年1月15日(火)の午後7時から東京・浜離宮ホールで第8回「朝日いつかは名人会」が開かれます。今回のナビゲーターは2回目の柳家花緑さんですね。

 「二つ目二人のうち、一人も2回目だよ。三遊亭きん歌で、前回も花緑と一緒だった。まあ、気の合った同士ということで前回話したりなかったことも話してほしいね」

 きん歌さんは明るく楽しい若手ですから楽しみですね。もう一人の二つ目、柳家花ん謝さんは花緑さんの弟子なんですね。

 「師弟で『いつかは名人会』というのは初めてだし、これからもそういつもあることではないだろうが、昔と違って師弟関係も上意下達一本槍(やり)ではなくなってきたし、師弟ならではの細かい、内輪の話も出るのではないかな」

 花ん謝さんは1981年愛媛県の生まれ、2003年に花緑さんに入門して前座名は柳家緑太でした。72年に長野県に生まれ、97年に圓歌師匠に入門したきん歌さんよりだいぶ後輩です。

 「これまでの『いつかは名人会』はキャリアの近い二つ目の競演というスタイルだったので、今回は新しい試みになる。その点でも結果が楽しみだね。弟子の高座への師匠の反応がトークに表れたらおもしろいね」

 花緑さんは2007年もいろいろ活躍をしましたね。

 「とくに春の『花緑まつり』は充実していた。まず4月1日から6日まで赤坂・レッドシアターで連続独演会をやって、真柴あずき作の『最後の一本』をやった。これは現代センスあふれた人間ロマンだったよ」

 で、4月中席の鈴本演芸場夜の部では、中入り後独演のかたちで『子別れ』上中下通し口演をやったのですね。

 「『子別れ』は通してやると80分ぐらいかかるから、二つに分けてやることが多いのだが、若いから一挙にやってみせたということだろう。なかなか充実した高座だった。最近は若さにまかせてしゃべり倒す行き方から少し変化してきた」

 大人の芸に近づいた?

 「一口に言えばね。彼は出発点が違うから、人気の若手真打の中でもぐっと若い。まだまだこれから大きく伸びるだろう。2007年には腰のすわった試みをやったのだから、08年はきっとジャンプの年だろう。年頭のこの会が楽しみだね」

プロフィール

京須 偕充(きょうす・ともみつ)

落語プロデューサー

1942年、東京生まれ。ソニー・ミュージック(旧CBS・ソニー)のプロデューサーとして、六代目三遊亭圓生の『圓生百席』や古今亭志ん朝の作品など、数多くの落語レコード、CDの制作を手がけてきた。

有楽町で開かれている『朝日名人会』に加え、06年4月に浜離宮朝日ホールを舞台に始まる『朝日いつかは名人会』をプロデュースする。

『落語博物誌』(弘文出版)、『落語名人会 夢の勢揃い』(文春新書)、『古典落語CDの名盤』(光文社新書)など、落語に関する著作も多い。

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