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日本の「アニソン」、世界が熱狂「カゲチャンは最高だ」

2009年6月18日

写真日本武道館で行われたアニメソングのコンサート=12日、門間新弥撮影写真日本武道館で行われたアニメソングのコンサート=12日、門間新弥撮影

 アニメや特撮番組の主題歌、いわゆる「アニソン」がいま世界で注目されている。アニソン歌手のユニット「JAM Project」は、国内ではヒットチャートをにぎわせることもないが、昨年は海外10都市で公演し、各地で数千人が詰めかけた。今月には東京・日本武道館に満員の約8千人を集めた。

 12日の武道館。聴衆の男女比は7対3で、20、30代が中心だった。服装は黒いTシャツにジーンズなどで、雰囲気はハードロックのコンサートと変わらない。開演から総立ちで跳びはね、「もっと、もっと!」と声を合わせる。

 力強い声で聴衆を熱狂させるのは、リーダーの影山ヒロノブさん(48)ら6人。

 JAMは「ジャパン・アニメーションソング・メーカーズ」の略だ。「電撃戦隊チェンジマン」や「ドラゴンボールZ」「聖闘士星矢(せいんとせいや)」の主題歌を歌ってきた影山さんらを中心に、00年に結成した。

 人気が高まったのはここ2、3年。昨年の世界ツアーでは、アジアだけでなくブラジル、米国、メキシコ、フランス、スペインなど各国で熱狂的な支持を得た。アニメやマンガ、トクサツ(特撮)で日本文化に関心を持った世界の若者にとって、番組で流れるアニソンこそが「日本の歌」だった。

 影山さんは、この日がデビュー32年目で初めての武道館単独公演だった。「武道館なんて想像もしなかった。感動してます」と率直に語った。

 「日本のアニメや特撮は、主人公が苦しんだり悩んだりし、仲間に助けられて、最後に勝利をつかむ。海外のファンはそのストーリーに共感しているらしいです」

 浮沈に満ちた生き様は、ヒーロー物語と重なる。

 ロックバンド「レイジー」でデビュー。81年の解散後はソロ活動に移ったが「鳴かず飛ばずだった」。85年に打診されたのが「チェンジマン」の主題歌だった。

 「自分を必要としてくれたことがうれしくて、無我夢中だった」。それから20年以上、アニソンを歌ってきた。JAMで仲間が集まった。

 舞台から、影山さんはファンに呼びかけた。

 「音楽をやめないで、続けてきてよかった。アニソンは世の中の人を元気づけるためにある。そんな気持ちを忘れないでいてほしい」。大歓声が館内に反響した。(石田博士)

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