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映画「ONE PIECE」10作目公開 マンガ作者・尾田さんが製作総指揮

2009年11月21日

写真拡大映画「ONE PIECE FILM STRONG WORLD」から (C)尾田栄一郎/「2009ワンピース」製作委員会イラスト拡大尾田栄一郎さんがかき下ろしたルフィの映画用コスチューム

 快進撃を続けるマンガ「ONE PIECE(ワンピース)」。55巻までの累計発行部数は、1億7千万部を超える。連載13年目に入った作者尾田栄一郎さん(34)が、アニメ映画第10作「STRONG WORLD」(12月12日公開)で「製作総指揮」を務めた。「うっかり引き受けて大変だったけど、男の子に今これを見せたい!という直球ど真ん中を描いた。やってて楽しかった」と話す。

 「ONE PIECE」は、「海賊王」を目指す少年ルフィが、仲間を集めて冒険の旅をする物語。尾田さんは、週刊少年ジャンプ(集英社)での連載に集中するため、アニメ版には直接関与してこなかった。

 「一つのことしか集中できないし、仕事には手を抜けないタチだから」

 今回、節目の映画10作目にオリジナルストーリーを書いてほしいと口説かれ、最初のプロットを完成させたが、自ら破棄。

 「期待されているのは感動作だろうと思って書いたけど、『狙って』感動させるなんてイヤな感じがして」

 世界最大の監獄から脱走を果たした伝説の海賊「金獅子のシキ」とルフィたちの闘いを軸に物語をかき下ろし、舞台となる島の巨大生物やルフィたちの新コスチュームをデザインし、作画監督をオーディションし……。連載に穴を開けてまで深入りした結果、とうとう、製作総指揮者に。

 「でっかい生き物同士の対決は理屈抜きにワクワクする。ガンガン動かしてくれと境宗久監督に頼みました。クライマックスは雪の夜の殴り込み。日本の男なら、雪の夜は討ち入りですから」

 マンガも「直球ど真ん中」。どんな強大な敵にもひるまず突っ込んでいくルフィたちの痛快な活躍が、読者をひきつけてきた。

 「実は5年で連載を終わらせるつもりだったが、読みが甘かった。最終章のイメージはずっと前から固まっているけど、そこに至る個々のエピソードを描くのに予想外の時間がかかる」

 では今は何合目?

 「9、と言いたいけど5ぐらい。今は中盤の大盛り上がりですね」

 単行本では、読者の質問コーナーが名物だ。作者自ら、ボケたりツッコんだり。

 「子供のころ好きだったマンガにそういうコーナーがあったのに、途中でなくなってガッカリした。だから自分はやめない。僕の基準は一つ。自分が子供のときマンガを読んで楽しかったことを全部やって、イヤだったことは絶対しない。それだけです」(小原篤)

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