松竹は今夏から、「男はつらいよ」の40周年記念プロジェクトを始める。寅さんの故郷柴又や地方を回る上映会のほか、公開当時のフィルム状態の品質を目指して高画質で収録したシリーズ全作のDVDの発売などを予定している。
先月末のプロジェクト発表会には山田洋次監督と、さくら役の倍賞千恵子が出席。山田は映画化の企画がなかなか進まなかったことを明かし、「悔しかったが、楽しい映画を作るのにこんな気持ちではいけないと自分に言い聞かせた。まさかシリーズ化になるとは」と振り返った。当時、現場で慰めてくれたのが渥美清だったという。
第1作が69年に封切られてから26年間、全48本に主演した渥美が96年に亡くなったことでシリーズも終了。山田は「最近は寅さんを見たことがない世代も多い。作品を通じ、あの頃の日本はこうだったんだと知ってもらい、新しい観客が増えてくれれば」。倍賞は「人間として学ばせてもらった。見ているうちに色々なことを発見できる玉手箱のような作品」と語った。
記念イベントの予定は以下の通り。
「葛飾納涼花火大会」40周年記念花火打ち上げ(7月22日、東京都葛飾区柴又)▽「渥美清こもろ寅さん会館」十三回忌法要(同26日、長野県小諸市)▽「葛飾柴又・寅さん記念館」渥美清十三回忌献花式(8月2日、東京都葛飾区柴又)▽第1作「男はつらいよ」公開記念日・野外上映会(同27日、同・帝釈天題経寺境内)▽鎌倉芸術祭「男はつらいよ」40周年記念上映会(11月11日、神奈川県鎌倉市)。