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「宝探しは人間の欲望」 ジョージ・ルーカスに聞く

2008年6月26日

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 「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」が公開された。19年ぶりのシリーズ第4弾は、時代が下って50年代が舞台。冷戦下の米ソが南米ペルーに眠る秘宝を奪い合う。「人はどこから来てどこへ行くのか。宝探しは人生の神秘を突き止めたい人間の欲望」。生みの親である原案・製作総指揮のジョージ・ルーカスは語った。

 考古学者インディアナ・ジョーンズ博士(ハリソン・フォード)は、ペルーの奥地に隠されたクリスタル・スカル(水晶ドクロ)を探しに現地に飛ぶ。そこで、美しいソ連の工作員(ケイト・ブランシェット)との撃ち合いやカーチェイスを展開する。

 「スカルの超自然的な力が50年代に話題になったのを、90年ごろに思い出し、映画にしようと考えた」。しかし、前の3作でシリーズは一応完結しており、新しい物語が出来るまでに19年かかった。

 モーセの十戒を納めた櫃(ひつ)を追う「レイダース/失われた聖櫃(アーク)」、シバ神の力が宿る石を探す「魔宮の伝説」、イエスの血を受けた聖杯を争奪する「最後の聖戦」。ルーカスは言う。「前3作は人と神の交感を題材にした劇画だったが、今回はSFだ」

 スカルは迷信と伝説に彩られている。その起源はマヤ、アステカ、幻の大陸アトランティスまで諸説入り乱れる。映画は、UFOが回収されたと騒がれた47年のロズウェル事件を結びつける。暗に異星人が古代文明を生み、その象徴がスカルだ、と。

 原爆の放射能を冷蔵庫に隠れて避けたりアリの大群が人をのみ込んだり、旧作以上に虚構が色濃い。「当時のB級カルト映画のタッチを採り入れた。現代の視点で過去を見るのではなく、同時代をリアルタイムに描く形にした」

 「50年代は、原爆体験がものすごく影響を与えた」という。核が生んだ恐怖の象徴として、「ゴジラ」も参考にした。

 知識こそが宝物――。映画の結語に込めた思いとは? 「知を善に使うか、悪に使うか。今も続く問題を描いた。スティーブン(スピルバーグ)や僕が作る映画は、物語の奥に哲学的テーマが隠されている」(宮崎陽介)

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