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「トトロの森」守ろう アーティストら米でオークション

2008年9月13日

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イラスト堤さんの作品(トトロの森プロジェクト委員会提供)イラストマイク・ダットンさんの作品(トトロの森プロジェクト委員会提供)

 【エメリービル(米カリフォルニア州)=堀内隆】埼玉県・狭山丘陵の「トトロの森」を守ろうと、世界のアニメ業界で活躍するアーティストが作品を持ち寄ったオークションが6日、米カリフォルニア州で開かれた。宮崎駿監督の作品に学び、目標としてきた人ばかり。監督への恩返しの意味が込められている。

 米エメリービルにあるアニメ制作会社ピクサーのホールに、205点の作品が並んだ。油彩あり、CGあり、コラージュあり。作者も米国を中心に、カナダ、日本、フランスなどにまたがる。主催者から与えられたお題は「あなたにとってのトトロは?」。

 狭山丘陵には「となりのトトロ」の舞台を思わせる雑木林が広がる。貴重な自然を守ろうと、「トトロのふるさと財団」が土地を買い上げるナショナルトラスト運動を続け、宮崎監督も協力している。

 ピクサーのアートディレクター、堤大介さんは昨夏、新聞記事でこの運動を知った。「アニメの世界に住む人間は、多くが宮崎監督に刺激を受けてきた。何か恩返しできないか」。思いついたのが、作品を持ち寄るチャリティーオークション。知り合いのアーティストに声をかけ、運動が大陸を超えて広がった。

 堤さんは「自然が消えた未来にもなおトトロがロボットとして子どもの心に宿り、一輪の花に水をやる」光景で、一筋の希望を描いた。イラストレーター、マイク・ダットンさんは17歳のときに見た「トトロ」がアートの道を志すきっかけになった。作品のモチーフは、いつもインスピレーションを与えてくれた故郷の海景色。「トトロ」は、アシカに姿を変えた。

 全作品が完売し、売り上げは目標の2倍を超える約20万ドル(約2150万円)になった。ほとんどの作品は、今月末から約4カ月、米サンフランシスコの漫画美術館に展示された後、落札者の手に渡る。

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