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命の尊重、100円の古本から映画化 双子の兄弟で企画

2008年10月11日

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写真都鳥拓也さん(左)と伸也さん

 初めて企画・プロデュースした記録映画「いのちの作法――沢内『生命行政』を継ぐ者たち」(小池征人監督)が劇場公開される。

 岩手県北上市出身の双子の兄弟。日本映画学校を卒業後、アルバイトをしながら映画作りを模索していた時に古本屋で見つけた1冊100円の本がきっかけだった。

 『村長ありき――沢内村 深沢晟雄(まさお)の生涯』(及川和男著)。村長を先頭に全国に先駆けて老人医療費を無料化、自分たちで命を守った旧沢内村(現西和賀町)。「故郷の隣のすごい村」を知り、「これこそ世の中に伝えるべきもの」と、指導を受けていたプロデューサーの武重邦夫さんに働きかけて映画化へ。

 現地に住み込んで、命を尊重する理念が受け継がれている話を掘り起こし、映画は3年がかりで年明けに完成。各地で上映会を開いてきたが、11月下旬以降、ポレポレ東中野(東京)など全国6館で上映される(http://inochi−film.main.jp)。

 兄の拓也さんは「命を軽視する時代の中で見失っているものを感じてほしい」。弟の伸也さんは「みんなを豊かにするのは人と人とのつながりだ」と言う。

 小学6年生の時、8ミリビデオでゴジラの特撮ものを作って友達に見せた2人。高校2年で自主制作映画のコンテストに出したドラマは、都会へ出るか、地元に残るか、という青年の葛藤(かっとう)がテーマだった。

 「映画で食べていくのが、こんなに大変とは……」と口をそろえながらも、兄は「田舎から映画を発信するのが理想。岩手にその拠点を」、弟も「高校生の悩みを描いた映画を作りたい」と意気込む。(谷啓之)

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