謝晋監督
【北京=藤原秀人】中国国営新華社通信によると、「芙蓉鎮」や「阿片戦争」などで知られる中国映画の巨匠、謝晋(しゃしん)さんが18日、滞在先の浙江省紹興市上虞のホテルで死去した。84歳。
文化大革命が地方の町にもたらした悲劇を取り上げ、日本でもヒットした「芙蓉鎮」(87年)や、中国に残された日本人孤児をテーマにした「乳泉村の子」(91年)など、政治にほんろうされて苦しむ人々をヒューマンなタッチで描いてきた。香港返還の97年には歴史大作「阿片戦争」を発表した。他の代表作には、反右派闘争での知識人の明暗を描いた「天雲山物語」や、「最後の貴族」「犬と女と刑老人」などがある。
謝さんは母校の中学創立100周年式典に参加するため17日に故郷の上虞に到着。翌18日朝、宿泊先のホテルで呼吸停止しているのを従業員が見つけた。死因は不明だが、心臓病を患っていたという。