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「まぼろしの邪馬台国」 吉永小百合に聞く

2008年10月31日

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写真「私も楽天的。和子さんと似ている」と語る吉永小百合=寺脇毅撮影

■苦労も楽しめる夫婦愛

 古代史家の夫婦愛を描く「まぼろしの邪馬台国」(堤幸彦監督)が1日公開される。盲目の夫を支える妻を演じた吉永小百合は「一方的な献身ではなく、苦労しながらも楽しんだ。そんな夫婦の姿に感銘を受けた」と語る。

 宮崎康平(竹中直人)は長崎の島原鉄道の元経営者。会社を追われた後、妻に支えられながら邪馬台国を探し続ける。その成果をつづった本が邪馬台国ブームを起こす。妻は夫に「魏志倭人伝」を読み聞かせ、手で触れる立体地図を作る。夫の手を引き、何年も現地を歩いた。

 康平は80年に62歳で亡くなるが、和子さんは健在。「理性的で行動的、苦労を感じさせない性格の方でした。幸せを感じながら2人で邪馬台国を探していたのだと改めて認識して撮影に臨みました」

 九州では島原を始め、吉野ケ里や阿蘇などでロケした。中でも有明海を望む熊本県宇土半島の雄大な干潟の景色は年に何度もない干潮時と夕日が重なる時を狙い撮影。「遠浅の海に現れる砂の曲線が夕日を浴びて輝く風景は本当にきれい。CGと間違われないか心配です」

 康平は経営者としても夫としても強引だった。一方の和子も活発な女性で、夫婦げんかで康平に卵をぶつける場面がある。「最初は後ろに外すはずでしたが、ぶつけてしまい、その方が面白い、と採用になりました」

 康平は「島原の子守唄」の作者としても知られる。「歌手として全国を回っていた40年ほど前に歌っていたんです。大好きな歌のひとつですが、当時は康平さんの作詞とは知りませんでした。これも何かの縁なのでしょうか」(長谷川千尋)

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