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マンガ「釣りキチ三平」実写映画化

2008年11月28日

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 矢口高雄の人気マンガ「釣りキチ三平」が実写で映画化される。「思いのままにならない大自然の中で、人間の生き方をシンプルに描いたところに魅力を感じた」と滝田洋二郎監督。来春の公開に向けて制作が進む現場を訪ねた。(高橋昌宏)

 撮影は秋田県の山間部を中心に1カ月半余りにわたった。天才釣り少年、三平を演じるのは「ALWAYS 三丁目の夕日」で小学生を演じた須賀健太。訪れた日は落差約57メートルの「法体(ほったい)の滝」(由利本荘市)で、幻の大魚に挑むシーンの撮影があった。滝の音が大きいため、監督はスピーカーを使って指示を出す。

 「三平と釣りが一体化し、釣り人として、きちんと存在感を出すことが必要だった」と滝田監督。須賀も「半年間、釣りのベテランと練習して結構上達しました」と話すように、確かに、さおを構える姿は様になっている。

 原作は73年から10年間、週刊マンガ誌に連載された。実写映画化の構想は何度も練られたものの、迫力のある釣り場面が多く、実現されずに来た。だが、「現在の技術なら違和感なくできる」(滝田監督)と引き受けた。

 さらに、釣り中心の展開はドラマになりにくいとの指摘もあったが、「徹底的にやれば、人間とドラマが絡み合っていくはず」とこだわった。「野球だって納棺師だって一緒」と、「おくりびと」や「バッテリー」といった過去の経験が自信につながった。

 技術的に貢献したのは、アニマトロニクスという約1.5メートルの魚形ロボット。水中に入れ、遠隔操作すると、釣り糸に抵抗し、もがく様子は本物と見間違えるぐらい。さらに「ALWAYS〜」で昭和30年代を再現した映像制作会社「白組」によるVFX(視覚効果)が細部を支える。

 魚や水しぶきの一部もCGで制作する。「難易度の高い作業。本物、ロボットの2種類の魚と合わせ、自然の風景と、いかになじませていくかが課題」と話すのは白組の小池賢太郎プロデューサー。出来上がった映像に期待がふくらんでいく。

 出演は他に、塚本高史、香椎由宇、渡瀬恒彦ら。

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