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今度は庶民役 松坂慶子が映画「大阪ハムレット」主演

2009年1月9日

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写真「大阪ハムレット」主演の松坂慶子=山谷勉撮影

 大阪の下町の明るくたくましい家族を描いた「大阪ハムレット」が、17日から東京・シネスイッチ銀座などで公開される。森下裕美のマンガが原作。一家を支える頼もしい母親を、松坂慶子が演じている。記憶に新しいNHK大河ドラマ「篤姫」の重厚な幾島とは百八十度異なり、「生きとったらそれでええやん」という楽天的な庶民像を見せる。

 大阪のおばちゃん役を受けるに当たり、大阪の街を歩いて回った。「お店に入ったら人なつっこく声をかけてくれたりして、元気であったかい人が多いですね。大人が子どもをちゃんと叱(しか)っているんだなとか、大阪のいいところがどんどん見えてきました」

 物語は、松坂演じる房子の夫が急逝するところから始まる。葬儀を済ませた彼女の家に、夫の弟だと称する不思議な男が転がり込んでくる。房子には中学3年を頭に3人の男の子がいる。彼らはそれぞれ青春の悩みを抱えるが、けなげに生きている……。

 「房子はそんな子供たちを善悪でなく、丸ごと受け入れるんです。肯定的なところが好きですねえ。人は気持ち一つで幸せになれる。みみっちくないんですよ。与えられた命、楽しく精いっぱい生きたらそれでええやんか、と。究極の生き方ですよね」

 不思議な男を演じるのは岸部一徳。彼とは90年の「死の棘」(小栗康平監督)や06年の「犬神家の一族」(市川崑監督)などで共演している。「岸部さんは、いつも私におびえている役ばかりでしたから、今回、何と伸びやかないい笑顔をなさるんだろうと、うれしくなっちゃいました。小栗監督が見たらどうおっしゃるだろう、って、2人で話してました」

 昨年は、篤姫を厳しく指導する幾島役で世間の注目を集めた。「房子より幾島になる方が大変でした。幾島は鉄の女。私は意思が弱いんです。でも、原作の宮尾登美子先生が『よくやった』と褒めて下さったんです。『惜しいわ。もう少しやせたら?』とも。そんなにズバッと言ってくれるのは宮尾先生だけですね」

 10代でデビュー。まもなく40年になる。「学校を出てすぐ女優になって、何の人生経験もなかったから、いつもドキドキビクビクしながら演技をしていました。今、『生きてたらそれでええやん』というような女性を演じられるようになって本当にうれしい。キャリアは重ねるものだな、って心から思いますねえ」(石飛徳樹)

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