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大人がまじめにヤッターマン 実写版公開

2009年3月13日

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 77年に放送を始めた人気テレビアニメ「ヤッターマン」が、鬼才監督・三池崇史の手で実写映画になった。懐かしい大ネタ小ネタを生かしつつ、よい子はわからなくてOKな毒もしのばせる。「子供向けだからなんてナメたら終わり。大の大人が大まじめに作ったから、面白い映画になった」。三池監督と主演の櫻井翔は胸を張る。

■スタッフが自由に提案

 発明好きのおもちゃ屋の息子とそのガールフレンドが、正義のヒーロー・ヤッターマン1号2号に変身し、悪党ドロンボー一味とお宝をめぐって攻防戦を繰り広げる。今回は、四つそろうと願いがかなうドクロストーンの争奪戦。泥棒の神様がドジな一味に加える「おしおき」や、「ブタもおだてりゃ木にのぼる」などの決めぜりふ、犬型ロボット・ヤッターワンなどのおもしろメカ……と定番アイテムも多数登場する。

 「オリジナルのフォーマットがあるから逆に自由になれた。その上に乗っかって思う存分暴れました」と三池監督。1号役の櫻井は「アニメを見直して、大人がノリノリでアイデアを出し合う自由な雰囲気に驚いた。同じ空気が映画の現場にも確かにあった」と振り返る。

 当初は「ヤッターマンが現代に復活する」というリアリズム路線を想定したが、「最初の特報(予告編)で後悔してね」と三池監督。「六本木のけやき坂を1号が駆け下りるんだけど、借り物の町を借り物のキャラが走っているだけ。これは違う、と考え直した」

 スタッフが抱くヤッターマンの世界を自由に打ち出す方向に路線を変えた。日ごろは「大人なんだから」と自制するような案も進んで採用。みつばちハッチ公像が立つ「渋山駅」や、招き猫のスフィンクスが鎮座する「オジプト」が生まれた。「ヤッターマンは復活したんじゃない。30年間、僕らみんなの中に生きていたんです」

 お色気たっぷりの女頭目ドロンジョの深田恭子を始め、悪党一味も存在感満点。「対決場面以外は何をしているかわからなかったから、完成した映画を見てびっくり。とにかく濃い。濃厚な人ばかりよく集まった」と櫻井。大人がドキッとするようなきわどい描写もちりばめた。

 「生まれて初めて見る映画がこれ、という子供ができるだけ多くいてほしい」と三池監督。「映画のキャパシティーの大きな子供が増えると思うんです。映画って夢があって何でもできる。そう思ってもらえれば本望ですね」(深津純子)

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