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恋と連続殺人 コミカルに「ベーカリー街の悪夢」

2009年7月11日

写真拡大「アイデアはたくさんある。このコンビの映画をまだまだ作りたい」と話すニック・パーク監督=東京都内で

■「ウォレスとグルミット」シリーズ最新作

 粘土アニメの凸凹コンビ、発明家ウォレスと忠犬グルミットのシリーズ最新作「ベーカリー街の悪夢」が、18日から東京・渋谷のシネマ・アンジェリカなどで公開される。テレビ用に作られ、昨年のクリスマスに英国本国で視聴率58%を記録したという。生みの親ニック・パーク監督は、ほれっぽいウォレスに毎度振り回されるグルミットに今回、恋のお相手をプレゼントした。

 得意の発明機械を使いパン屋を営むウォレスは、元CM女優のパイエラに出会い熱を上げる。グルミットも彼女の飼い犬フラフルスといい感じ。しかし町ではパン屋を狙った連続殺人が発生、グルミットは鋭い推理でウォレスに迫る危機を察知するが……。

 粘土人形の温かみ、レトロなSFやホラーを基調にしたユーモアがシリーズの味わい。今回はミステリーだ。「血なまぐさい犯罪だけどコミカルに。『ピンク・パンサー』やヒチコック作品の雰囲気を目指した。プードルのフラフルスは、まつ毛パッチリ、髪はフワッ。グレタ・ガルボのイメージなんだ」とパーク。

 フラフルスはレギュラーになるのだろうか。やがてジュニア誕生も?

 「さあて、どうしよう。ウォレスとグルミットこそ、長年連れ添っている夫婦みたいなものだから、そのきずなを壊したくはないな」

 学生時代に作り始めた最初の短編から今年で20年。人気は衰えない。

 「犬は主人のために苦労をいとわず、人間は犬を家族のように愛してきた。通い合う情やぬくもりが、粘土という素朴な素材とマッチしたんだと思う。人間と犬のコンビって、粘土に格好の題材だったんだろうね」

 本編は29分。第1作「チーズ・ホリデー」(89年)、第2作「ペンギンに気をつけろ!」(93年)、第3作「危機一髪!」(95年)の短編3本と同時上映。(小原篤)

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