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実写版映画「のだめカンタービレ」 本場ウィーンでロケ実現

2009年7月17日

 近年のクラシック音楽ブームに一役買った人気漫画「のだめカンタービレ」の実写版映画の制作が進んでいる。一連のテレビドラマ・シリーズの完結編となり、舞台もクラシックの本場欧州へ。音楽の都ウィーンでは、世界最高峰のコンサートホール「楽友協会」での史上初のロケが実現した。

 二ノ宮知子原作の「のだめ」は、音楽大学を舞台に、変わり者だが天才的な音感を持つピアニスト野田恵(通称のだめ)と、あこがれの先輩で指揮者をめざす千秋真一らの恋や成長を描いた青春コメディー。カンタービレは音楽用語で「歌うように」という意味のイタリア語だ。

 コミックは21巻で計2900万部を突破。06年10月に始まった連続ドラマも、のだめ役を上野樹里、千秋役を玉木宏が好演し、最終回で視聴率20%超を記録した。

 「のだめカンタービレ 最終楽章」(武内英樹監督)と題した本作は、08年正月に2夜連続で放映されたスペシャルドラマの続編で、前編と後編の2部構成。前編は、国際音楽コンクールで優勝した千秋が、常任指揮者として低迷するオーケストラを立て直していくストーリーで、のだめと千秋の恋の行方も後編に向けて新展開を迎えそうだ。

 パリやプラハなど4カ国で行った欧州ロケの目玉は、千秋がウィーン楽友協会で「ベートーベン交響曲第7番」を指揮するシーン。カラヤンや小沢征爾らも指揮台に立った大ホールは「黄金のホール」とも呼ばれ、名門ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が毎年1月1日にニューイヤーコンサートを行う会場として世界中に知られている。

 200年近い歴史を持つ協会が映画撮影に使われたのは初めてで、トーマス・アンギャン総監督は「クラシック音楽への理解を若い世代に広げるのに、この作品はとてもポジティブだ」と期待する。

 先月28日に行われた撮影では、870人のエキストラを動員。3カ月前からプロの指揮者の指導を受けてきた玉木が、チェコの交響楽団の演奏に合わせて何回もタクトを振った。「はじめ圧迫感があったけど、どんどん乗ってきて最後は気持ちよかった」

 主演の上野は撮影の合間にベートーベンやモーツァルトのゆかりの地を訪れたといい、「(先人に)申し訳ないことがないようにしなきゃと思う」と決意を語った。

 前編は12月19日、後編は来春にそれぞれ公開予定。後編の内容は明かされていないが、雑誌に連載中の原作漫画も映画公開に連動して「最終楽章」を迎えるという。(ウィーン=玉川透)

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