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映画「20世紀少年」3部作完結、人類襲う覆面男の正体は?

2009年7月29日

写真作品への思いを語った平愛梨、常盤貴子、唐沢寿明、豊川悦司(左から)写真映画の場面にちなみ、劇場内に飛行船が飛んだ写真写真写真「20世紀少年 <最終章> ぼくらの旗」(C)1999,2006 浦沢直樹 スタジオナッツ/小学館(C)2009 映画「20世紀少年」製作委員会

 悪の世界征服や人類滅亡計画など、小学生たちが遊びで記した「予言」が次々現実になる――。シリーズ3部作の完結編となる映画「20世紀少年<最終章>ぼくらの旗」(堤幸彦監督)が完成し、28日、唐沢寿明、常盤貴子ら出演者たちが東京都内で舞台あいさつした。60年代から2010年代の世界を、3部作計7時間の時代絵巻に仕立てた。希望に満ちていた大阪万博以後、暗転してゆく社会を写し取った。(アサヒ・コム編集部)

 舞台あいさつを兼ねた上映会には約3000人の観客が訪れた。劇中で悪と闘う旧友役たちがマイクを握った。リーダー格ケンヂを演じた唐沢は「1、2章より、エンターテインメント性が増している。どこを見ても、ラストシーンのようだ」と劇的展開をアピールし、豊川悦司は「『20世紀少年』の名は永遠に残る」。脚本も担当した原作者の浦沢直樹は「この物語に10年ぐらいかかわっている。その原作者が名画だというのだから、よほどのことだ」と自賛した。

 1、2作目をおさらいすると…。

 69年夏。大阪万博を目前に浮き立つ世相の中、小学生のケンヂやオッチョ、マルオ、ヨシツネ、ユキジ、フクベエらは、野原の秘密基地で「よげんの書」を書く。その後、悪の世界征服、巨大ロボット出現、人類滅亡計画などの空想が次々、現実になる。

 ついに00年、細菌ガスをまき散らす巨大ロボットが、東京を破壊したテロ「血の大みそか」が起きた。旧友たちは、少年の頃に書いた予言通りに展開する惨劇を阻むため結集するが、力は及ばない。その15年後、ケンヂやオッチョらがテロ犯に仕立てられ、逆に、首謀者でカルト率いる謎の覆面男“ともだち”が救世主とあがめられるが、パレード中に射殺される。

 シリーズを通して、ケンヂやオッチョら、旧友たちの悪に対する闘いが描かれる。だが、彼らの闘いは正義なのかと、この3作目は問いかける。悪の権化“ともだち”は、どうやら幼なじみで、小さい頃、皆にいじめられたトラウマを抱えているらしい。

 香川照之は「第1章から(原作に合った)外見を、どれだけ見せられるか気を配った。第3章では、“ともだち”という人間がなぜ、できてしまったかという心理面をカバーしている」と語り、石塚英彦も「“ともだち”のような男を作らない、生まないためには、どうしたらよいか。それが映画のテーマだ」。

 その3作目は、「2017年8月20日正午に人類は滅亡する」という運命の日へ向かうカウントダウンの物語だ。

 “ともだち”は生き返り、さらに崇拝されて「世界大統領」に。彼が支配し、ウイルスが蔓延する都市部と巨大な壁を隔てて、古き良き世界が残っていた。ケンヂは壁の内側に乗り込み、“ともだち”に対するゲリラ戦を挑む高校生のめい、カンナ(平愛梨)を助けに向かう。が、ついに、空中から猛毒がばらまかれる…。“ともだち”の正体は? 彼の悪逆の動機とは? 持ち越されてきた謎が明らかになる。ほかに、宮迫博之、山寺宏一、佐野史郎、石橋蓮司、黒木瞳らが出演している。

 浦沢直樹原作の同名コミックは99―07年まで小学館ビッグコミックスピリッツで連載され、累計発行部数は2800万部に及び、世界13カ国で翻訳、出版されているという。映画の1作目「<第1章>終わりの始まり」は、興行収入40億円のヒットとなった。シリーズのキャストは総勢300人に及んだ。

 8月29日、各地で公開

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