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〈映画大好き!〉「カールじいさんの空飛ぶ家」ドクター監督に聞く

2009年11月29日

写真:ピート・ドクター監督=東京都内拡大ピート・ドクター監督=東京都内

写真:「カールじいさんの空飛ぶ家」から拡大「カールじいさんの空飛ぶ家」から

■思い出抱えた老人の「心の旅」

 米ピクサーによる10本目の長編CGアニメ「カールじいさんの空飛ぶ家」が、12月5日から全国公開される。亡き妻の思い出が詰まった家ごと空へ旅立つ老人の冒険物語を監督したのは、「モンスターズ・インク」のピート・ドクター。「老人はたくさんの思い出を抱えて生きている。そこにドラマがある。剣の代わりにつえを振るうアクションも面白いな、と思って老人を主人公にした」と話す。

 冒頭の10分が泣かせる。内気なカールと冒険好きのエリーが子供時代に出会い、結婚し、動物園で共に働き、やがて年老いて別れの日を迎える。セリフ抜きで場面をつなぎ、2人が手を携えて歩んだ数十年を一気に見せる。

 「初めはもっと長いシーンだったが、ギュッと凝縮しセリフもやめた。幼い僕と妹を父が撮った8ミリフィルムを見た時、カットも細切れで音もないのに、とても懐かしくて心を揺さぶられたのを思い出したんだ」とドクター。

 人嫌いの偏屈老人と化したカールは家に大量の風船を結びつけ、「いつか旅行に行こう」と妻と約束した南米のパラダイス・フォールへ向かう。だが偶然乗り合わせた少年ラッセルと共に、思わぬ冒険に巻き込まれる。

 とりとめなくしゃべり続けるラッセル役は当時7歳のジョーダン・ナガイ。兄のオーディションについてきたところをスカウトした。「面白い声をしているんだけど、演技経験がないので苦労した。緊迫した場面では、体をきつく抱きしめてしゃべらせた。逆さに持ち上げてくすぐったりしたこともあったよ」

 後ろ向きだったカールは、ラッセルの危機に立ち上がる。背中を押したのはエリーの残した言葉だ。「カールは、妻と過ごした日々が最高の“冒険”だったと気づき、そして人とのつながりの大切さを思い出す。その心の旅を描きたかったんだ」

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