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異形のCGに感情移入 キャメロン監督、3Dで新作「アバター」

2010年1月8日

写真:「アバター」。族長の娘ネイティリ(右)とジェイクの分身拡大「アバター」。族長の娘ネイティリ(右)とジェイクの分身

写真:「アバター」について語るジェームズ・キャメロン監督拡大「アバター」について語るジェームズ・キャメロン監督

 「タイタニック」以来12年ぶりとなるジェームズ・キャメロン監督の新作「アバター」が公開中だ。前作と同じ身分違いの恋とスペクタクルを、コンピューター・グラフィックス(CG)で描いためくるめく異世界で彩り、メカとモンスターの入り乱れる戦闘シーンを盛った。サービス満点の2時間42分だ。

 貴重な鉱物資源を秘めた星パンドラ。開発会社に先住民ナヴィの内偵を命じられた元海兵隊員ジェイク(サム・ワーシントン)は、ナヴィそっくりの分身「アバター」を遠隔操作して集落に入る。自然と一体化した文化に触れ、族長の娘にひかれたジェイクは、ナヴィの強制排除に動く開発会社と軍隊に反旗を翻す。

 インディアン側に立った西部劇の趣。「侵略、殺戮(さつりく)、強奪という古今東西繰り返された人類の歴史をなぞった。侵略する側とされる側に挟まれた人物を主人公にすればドラマとして一番面白くなる」と、脚本も書いたキャメロンは話す。

 身長約3メートル、青い体のナヴィはCG。俳優の体や顔の動きをコンピューターに取り込んでCGに当てはめた。

 「カメラつきのヘルメットをかぶって演技してもらった。瞳や舌の動きもキャッチできるので、表情が自然でリアルなCGができた」

 ナヴィの顔は、はじめは不気味に感じるが、やがて違和感が消え、ドラマに引き込まれる。

 「まさにそういう反応を狙った。人間に近すぎず、でも感情移入できるデザインは難しかった。人間との距離感を出すため、耳やシッポでも感情を表現するようにしてみた」

 CGがつくり出す異星の奇観も真に迫る。翼竜が飛び、島が浮かぶ空は雄大で、奇怪な動植物がうごめく密林はねっとりとした空気が漂う。

 「撮影はガランとしたスタジオで行った。だから出演者にはハワイの森で3日間キャンプしてもらった。雨の中を歩いたり、魚を葉で包んで焼いたりした感覚が、演じる上で必要だと思って」

 国内約280のスクリーンで立体方式(3D)で上映されている。

 「3Dの可能性に着目したのは、今のハリウッドの3Dブームの前から。日本でも上映劇場がもっと増えてほしい。僕が『アバター2』をつくるまでにね」(小原篤)

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