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岩井俊二ら世界の監督10人 NYを舞台に紡ぐ愛の物語

2010年2月14日

写真:「ニューヨーク、アイラブユー」「ニューヨーク、アイラブユー」

写真:岩井俊二監督岩井俊二監督

 世界の監督10人がニューヨークを舞台に愛の物語を紡ぐ「ニューヨーク、アイラブユー」が、27日から東京・渋谷のBunkamuraル・シネマなどで公開される。日本からは岩井俊二監督が参加。作曲家役のオーランド・ブルームがクリスティーナ・リッチと出会うまでを描く。

 この作品はパリをモチーフにした「パリ、ジュテーム」の製作者エマニュエル・ベンビイが続編として企画した。今回参加したのは岩井監督のほか、ファティ・アキン、イバン・アタル、アレン・ヒューズ、ジョシュア・マーストン、シェカール・カプール、ミーラー・ナーイル、ナタリー・ポートマン、ブレット・ラトナー、チアン・ウェン。

 10人が作った個性豊かなエピソードの間を、ビデオカメラを回す女性があちこちに出没するという短いシーンが埋め、ニューヨークの街を主役にした一つの物語に仕立てられた。岩井監督は言う。「ラブストーリーという以外、内容の縛りはなかった。ただ長さを巡る攻防はありました。一人が5分延ばしたら50分長くなる。プロデューサーも必死です。僕自身は衝突が少なかったが、隣近所からは『もう1秒も切れない』などと言う声も聞こえていました」

 岩井監督は今、ロサンゼルスに拠点を置く。ただ、北国の宮城県生まれだけに「空気の肌合いはニューヨークの方が合う。ロスの風景はピンと来ない」と話す。その言葉通り、セントラルパークなどアッパーウエストサイドがリアルな空気感で捕らえられている。考えてみれば、岩井映画の本質は、デビュー時から魅力的な風景にあるのだ。

 「10代の頃は、人のいない風景写真を撮ってました。でも自分の表現したいものに届かなかった。ある時、そこに人間を置いたら、突然感情を揺さぶられる風景になったんです。その意味で、ニューヨークはまさに人ありきの風景でした」(石飛徳樹)

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