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4月から公開の映画「ドン・ジョヴァンニ」 池田理代子さん語る

2010年3月26日

写真:「ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い」から、右端がダ・ポンテ(ロレンツォ・バルドゥッチ)拡大「ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い」から、右端がダ・ポンテ(ロレンツォ・バルドゥッチ)

写真:池田理代子さん=東京都内拡大池田理代子さん=東京都内

 映画「ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い」が、4月10日から順次各地で公開される。スペインの名匠カルロス・サウラ監督が、名作オペラの創作過程を劇作家の恋物語に仕立てた。マンガ「ベルサイユのばら」作者で声楽家としても活躍する池田理代子さんに、音楽と歴史と虚構を融合したドラマを評してもらった。

 主人公は劇作家ダ・ポンテ。聖職者ながら漁色におぼれ、モーツァルトと組んでオペラ「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」「コジ・ファン・トゥッテ」を残した。物語は、放蕩(ほうとう)の果てに地獄に落ちるドン・ジョヴァンニ(ドン・ファン)とダ・ポンテを重ね、その運命の恋とオペラ作りを並行して描く。

 「恋物語をつなぎにしてオペラの名場面を並べていく構成が巧み。多少冗長な部分もありますが、オペラになじみのない人にも分かりやすい。オペラ公演のプロデュースも手がけている私には、とても参考になった」と池田さん。

 モーツァルトの部屋でダ・ポンテが台本の筋を語り出すと、後ろの壁が透けてオペラのその場面が展開される。ダ・ポンテ役のロレンツォ・バルドゥッチが、ドン・ジョヴァンニも演じている。

 「舞台のような手法を使い、映像的な効果を上げていた。舞台と現実が入り交じったような感じが好きですね」

 モーツァルトを描いた映画といえば「アマデウス」があるが、「あの豪華絢爛(けんらん)な名作と比べてはかわいそうだけど、コンパクトにまとまっているし、モーツァルトのオペラの最高傑作『ドン・ジョヴァンニ』のデモーニッシュな音楽も十分楽しめる。この映画を見て興味がわいたら、ぜひオペラ全幕を見てほしいですね」。

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