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青春「書道もの」花盛り 昨年末から映画・ドラマ4本

2010年4月9日

写真:主人公・里子(成海璃子)は書道パフォーマンスに取り組む(「書道ガールズ!! わたしたちの甲子園」から、(C)NTV)拡大主人公・里子(成海璃子)は書道パフォーマンスに取り組む(「書道ガールズ!! わたしたちの甲子園」から、(C)NTV)

写真:映画「書道♥ガールズ」のメーンキャスト。中央は熱血書道教師・八代先生(波岡一喜)拡大映画「書道♥ガールズ」のメーンキャスト。中央は熱血書道教師・八代先生(波岡一喜)

 地味で暗め……と思われがちだった「書道」を題材にした映画やドラマの公開がこのところ相次いでいる。今年1月からNHK総合などで放映されたドラマ「とめはねっ! 鈴里高校書道部」をはじめ、昨年末から、はや4本。いま、なぜ書道なのだろうか?

    ◇

 “書の映像化ブーム”の口火を切ったのは、映画「書の道」(川野浩司監督)だ。昨年末から今年2月にかけて東京などで上映された(5月5日にDVD発売)。ボクシングに挫折し、大学で書道と出会った主人公・駿一(柳下大)が「全国大学書道大会」へ向けて仲間と特訓を続ける姿などを描いた。

 続いて1月から放映されたのが、テレビドラマ「とめはねっ! 鈴里高校書道部」(脚本・旺季志ずか、全6回)。『モンキーターン』などの作品で知られる河合克敏さんのマンガが原作で、部員5人の弱小書道部を舞台に、帰国子女で内気な男子高校生・大江縁(池松壮亮)と、柔道が得意な女子高校生・望月結希(朝倉あき)が織りなす“熱血青春ドラマ”だった。

 他方、これから上映されるのが映画「書道ガールズ!! わたしたちの甲子園」(猪股隆一監督、5月15日全国公開)だ。四国中央高校書道部部長の里子(成海璃子(りこ))と、そのライバル・美央(山下リオ)、副部長の香奈(桜庭ななみ)らが町おこしのため、書のイベント「書道パフォーマンス甲子園」を立ち上げるまでを描く。

 また静岡県浜松市では、真子(相葉香凛)、みさと(草刈麻有)という2人の女子高生を軸に、書道にかける青春を描いた映画「書道♥ガールズ」(太田隆文監督、夏公開予定)が製作中だ。準備期間3年。市民らがつくる実行委員会が主体で、4月半ばにはクランクアップの予定だ。

 4作の共通点は、いずれも書道の「部活」を舞台にした青春ドラマだということだろう。とりわけ「書の道」以外の3作品はいずれも高校書道部が舞台。登場人物のメーンは女子高生で、物語の中で書道パフォーマンス(「書のデモンストレーション」ともいう)が大きな比重を占める。

 書道パフォーマンスは、グループで作品を仕上げるイベント色の強い書道で、この数年、全国の高校書道部で行われるようになってきた。

 特徴の一つが、「動きがある」ことだ。書道というと静のイメージでとらえられがちだが、パフォーマンスは集団演技で、単に書を書くだけではなく、そこにダンスと音楽が加わる。揮毫(きごう)に使われる色も、赤、黄色、オレンジなど、黒一色ではない。さらには衣装や振り付けが工夫された結果、メディアに登場する機会が増えていた。

 「女子高校生たちがパフォーマンスにひたむきにとりくむ姿は、見る人に感動を与える。映画の題材としていけると思いました」と、「書道ガールズ!!」の藤村直人プロデューサーはいう。加えて、最近の書道ブームもあり、彼女たちを主役に据えた書の映像作品が続いたようだ。

 とはいえ、現実の高校書道界でも、部活の主力となっているのは大半を占める女子高生。実際、「書道ガールズ!!」などは、実話をもとにしている。

 4作品には、いずれも書の専門家が指導にかかわっている。見る機会の少ない書道パフォーマンスとあわせ、映像で、書を楽しんでみるのはいかがだろう。(宮代栄一)

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