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70年代の空気再び 24日から銀座で秋吉久美子映画祭

2010年4月18日

写真:秋吉久美子秋吉久美子

 1970年代に鮮烈に登場し、現在も不思議な存在感を保ち続ける秋吉久美子の主演作を集めた「秋吉久美子映画祭」が、24日から東京・銀座シネパトスで開かれる。郷ひろみ共演の「突然、嵐のように」「さらば夏の光よ」のほか、「あにいもうと」「深い河」など10本が上映される。

 秋吉は72年デビュー。74年には藤田敏八監督の「赤ちょうちん」「妹」「バージンブルース」という青春3部作に主演。コケティッシュながらクールな表情も見せる多面的な演技で人気を獲得した。

 彼女が出演した青春映画は能天気な若さ礼賛ではない。むしろ精神に変調をきたすなど、敗北感や屈折感に満ちている。そうした70年代という時代の空気を体現した。秋吉は言う。「どれも楽しい話じゃないのに、見ていて楽しいんです。ズッコケ感があるんですよ。当時は心を病む余裕があったんじゃないでしょうか。今は神経に直接来ちゃうような気がする」

 彼女の役作りは「一点突破全面展開」だと言う。「自分の内面と外の世界が、何かのきっかけでカチッと結びついた瞬間、説得力を持って演じられるようになるんです」

 5月28日まで。14日には秋吉のトークイベントもある。

 この映画祭は、60〜70年代の映画を愛するシネパトスの鈴木伸英支配人と映画評論家の樋口尚文さんが企画した。(石飛徳樹)

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