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〈映画大好き!〉アバター主演ワーシントン、神話に挑戦

2010年4月30日

写真:サム・ワーシントン=倉田貴志撮影拡大サム・ワーシントン=倉田貴志撮影

 3Dのタイムマシンに乗って未来から過去へ――。西暦2154年の世界を描き、興行収入記録を塗り替えたSF大作「アバター」に主演したサム・ワーシントンが、今度は神が支配する太古の昔を舞台にした活劇「タイタンの戦い」に主演している。ニコール・キッドマンや故ヒース・レジャーらに続き、オーストラリアから、またハリウッド・スターが誕生した。

 「タイタンの戦い」は、ゼウスやハデス、ポセイドン、メドゥーサなどギリシャ神話の神々が登場するスケールの大きな物語。1981年にレイ・ハリーハウゼンの特撮で作られた作品を、「インクレディブル・ハルク」のルイ・ルテリエ監督が最新の映像技術で3D化した。

■二面性の表現に力

 ワーシントンが演じるペルセウスは、神の王ゼウスが人間の女性に産ませた半神半人だ。増長する人間に腹を立てたゼウスが冥界の神ハデスを使って、人間の国家アルゴスを滅ぼそうとする。その過程で、ペルセウスの養父母が殺されてしまう。復讐(ふくしゅう)に燃えるペルセウスは、アルゴスを守るため、神との戦いに身を投じていく。

 ワーシントンは2000年にオーストラリアでデビュー。ジェームズ・キャメロン監督に呼ばれてハリウッドに渡り、09年、「アバター」の主演でスターの座に就いた。同年の「ターミネーター4」(マックG監督)のマーカス・ライト役でも注目された。

 「今回は神と人間の混血だけど、これまでも、人間と機械のハイブリッドとか、人間と宇宙人を合成して作った分身とか、なぜか半分人間という役が多いんだ。二面性をいかに表現するか、どっちの半分を強く出すかを考えながら演じたよ」

 ギリシャ神話は学校で習った程度だったという。「授業をあまりまじめに聞いていなかったから、役が決まってからいろいろと勉強した。ヒーローらしからぬダークで気分屋のペルセウスにした。若い観客に『あいつ(ペルセウス)に出来るなら自分にも出来る』と思ってほしかった」

 ハリウッド・スターは、みんなから顕微鏡で観察されている気分だと笑う。「ハリウッドは怪獣のように巨大で、その中で生きていくマニュアルはない。飛行機から飛び降りた後にパラシュートを作っているようだ。気をつけないと、名声を得たいという野心が勝ってしまって、映画づくりの意味を見失う危険をはらんでいる」

 今後は、キーラ・ナイトレイとエバ・メンデスと共演した恋愛ドラマやヘレン・ミレン共演のスリラーの公開が控えている。「3Dじゃない小さな作品にも出るんだよ。観客はもしかしたらアクションを期待してくれているかもしれないけれどね。今は仕事があることがうれしい。勇気と繊細さをもって次の作品に臨みたいと思っているよ」(飛)

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