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〈映画大好き!〉「おにいちゃんのハナビ」 白血病の妹支える兄 実話もとに

2010年6月25日

写真:国本雅広監督拡大国本雅広監督

 新潟県小千谷市を舞台に、兄妹と家族のきずなを描く「おにいちゃんのハナビ」が今月、上海万博の関連企画「上海・日本映画週間」の開幕作品として招かれた。涙を誘った「瑠璃(るり)の島」、異色作「夢をかなえるゾウ」など、多彩なドラマの製作、演出を手がけた国本雅広監督は今回、実話を題材にメガホンをとった。

 白血病と闘う妹(谷村美月)に励まされ、引きこもりの兄(高良健吾)が立ち直っていく姿を映す。妹を元気づけるため、大きな花火を打ち上げたい兄。新聞配達や花火作りの作業を通して、周囲に心を開き始める。

 クライマックスは、片貝まつりの花火大会が舞台。この花火大会は、地元の人々が資金を出し合い、成人や還暦記念、子どもの誕生祝い、亡くなった人への追悼供養などのために打ち上げる。

 2006年から片貝まつりで花火を上げているという監督は「妹のために花火を上げようと一生懸命に働く兄、それを見守る家族の温かさ。人生の節目に、お金を出し合って花火を上げる片貝の町を知ってほしかった」と話す。

 映画化のきっかけは、05年に放送された、新潟県中越地震後の被災地を映したテレビドキュメンタリー。復興への願いを込めて花火を上げる模様を取り上げた中に、この兄妹の物語があった。

 妹役の谷村は、役作りのため頭をそった。兄役の高良は、感情を抑えて演じた。

 「いざとなると髪を切ることを女性はためらうが、谷村さんは『この役を引き受けることは、髪をそること』と納得していて、さすが女優さんだなと思った。高良くんは人見知りなところがあり、役にぴったり。この映画は兄の成長物語でもある。暗い表情から笑顔が増え、この先一生懸命に生きるんだ、という希望が出ていると思う」

 9月11日から新潟県で先行上映後、同25日から各地で公開される。

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