クエのテーマソングの構想について語るもず唱平さん=和歌山市栄谷
「花街の母」などの代表作で知られる作詞家もず唱平さん(70)が、和歌山県日高町特産の魚「クエ」のテーマソング作りに、和歌山大の学生と取り組んでいる。完成したテーマソングは09年秋、同町で開催されるクエ祭りで発表する予定だ。
もずさんは現在、同大の客員教授として招かれている。「大衆音楽と観光」という授業で、観光学部1年の学生に地域に根付く音楽を教えている。その中で、実践的な勉強として、学生に対し作詞を課題にしていて、今回、「クエ」にスポットライトを当てて歌詞を作ることにしたという。
もずさんと学生は、日ごろの授業に加えて08年12月21日に同町を訪問。同町の自然について取材したり、クエの試食をしたりした。2月10日にも再び同町へ学生10人とともに訪れ、クエを扱う漁師や料理人に会って取材をし、それぞれが歌詞を完成させる。
完成した歌詞の中からもずさんが選び、男女デュオ「QU―E(クエ)」が曲を付ける。その後、同町の住民らと話し合いながら、最終的には3曲ほどにしたいという。
もずさんは「クエの宣伝になるようなものではなく、クエから発信して、和歌山中に文化として広まる作品を目指す。例えばハワイのフラのように、その地域を象徴し、無くてはならないものにしたい」と意気込んでいる。