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元N響コンマスの徳永二男 10年連続公演に挑む

2008年10月27日

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 元NHK交響楽団コンサートマスターの徳永二男が足かけ10年、計10回のリサイタルシリーズに挑む。初回は31日、東京・四ツ谷の紀尾井ホールで、今後は毎秋開催の予定だ。あくの強い演奏家たちを柔らかく束ねてきた俊才も61歳に。「そろそろ『わがまま』を許してもらってもいいかな」と、自身の内面にとことん向き合う企画を提案したという。

 66年、東京交響楽団にコンマスとして入団。ベルリン留学を経て76〜94年、N響コンマスとして活躍した。現在はJTアートホール室内楽シリーズの音楽監督など、縁の下の力持ちとして様々な新しい才能を羽ばたかせている。「いい人間関係がいい音楽の源」と前面に出すぎないよう心がけてきたが、周囲の後押しもあり、新たなステップに向けての挑戦を自らに課すことにしたという。

 最終回の2017年まで、すでにプログラムは決まっている。ベートーベンとバッハを軸に、ショスタコービチの難曲やプロコフィエフ、R・シュトラウス、シューベルトなどを絡めて構成。初回で演奏するベートーベンのクロイツェルソナタは、最終回にも再び演奏する。「この曲を要に、自らの音楽人生に大きな円環を描いてみたい」

 共演も今回の横山幸雄をはじめ、児玉桃や伊藤恵ら、これまで密に関係を築いてきたピアニストたちに依頼した。80歳を超えても現役で、自ら総合プロデューサーを務める宮崎国際音楽祭の音楽監督だった故アイザック・スターンが、「日々工夫」と自らに言い聞かせ、より良い奏法を最後まで探し続けていた姿を思い出すたび初心に帰る。

 「70歳の自分がどんな音楽を奏でているか、今は見当もつかないけれど、まだまだ上の芸術を目指しているようであってほしい。生涯、発展途上の現役。これが僕の願いです」

 午後7時、5千、4千円。電話0570・06・9960(カジモト・イープラス)(吉田純子)

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