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ラテンなバロック音楽、ファン・デル・スプールが公演

2008年11月17日

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写真アドリアン・ファン・デル・スプール

 ラテンアメリカで花開いたバロック音楽を紹介する公演「南米バロック!」が28日、東京・飯田橋のトッパンホールで開かれる。古楽奏者のアドリアン・ファン・デル・スプールが、合唱指揮者の花井哲郎率いる古楽アンサンブル「コントラポント」と共演。16世紀スペインの宗教音楽がアフリカのなまりの影響を受けて変容するなど、バロック音楽の広がり、深みを、楽しみながら再検証する試みだ。

 アルゼンチン生まれのファン・デル・スプールは、合唱指揮、歌、ギターなど、ありとあらゆる古楽演奏におけるスペシャリスト。民俗音楽にもバッハにもヘンデルにも、等しく自然に親しんできた。「古楽を勉強しはじめ、民俗音楽とクラシック、両方をひとつの世界としてとらえられるようになった」

 たとえばバッハのサラバンドは、アラビア音楽の響きにどこか似ている。「それは理にかなったこと。アラビアからスペインなどを経由し、ドイツに伝わった音楽がバッハに流れ込んでいる」。南米の大聖堂では、欧州の音楽を、アフリカから来た奴隷が自分たちの言葉や文化で消化した「アフロ・バロック」が頻繁に演奏された。ルーツに戻るほど、音楽が自由に、挑発的になってゆく。

 「世界の文化のすべてがどこかで接しあい、影響しあっている。古楽の探究は、そんな実感を与えてくれる。クラシックを他の民俗音楽と違う『特別』なものにしているのは楽譜。クラシック音楽を他の音楽とのかかわりで受けとめるには、楽譜を使わないことが重要」

 午後7時、5千円、学生3千円。電話080・5099・3751(フォンス・フローリス)

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