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時の流れ慈しむ ジョン・オーツが6年ぶりソロアルバム

2009年2月9日

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写真ジョン・オーツ=高波淳撮影

 米国のポップデュオ、ホール&オーツのジョン・オーツが、6年ぶりのソロアルバム「1000マイルス・オブ・ライフ」(ビクター)を発表した。60歳になったベテランが、過ぎ去りし日々、かけがえのない今をいとおしむように紡ぎあげた作品だ。

 72年にホール&オーツでデビュー。80年代に「プライベート・アイズ」など大ヒットを連発。91年に活動停止後、95年に復活した。02年には初のソロアルバム「ファンク・シュウェイ」を発表。私生活の充実を背景に、ポジティブな思いに満ちた大人のポップスだった。

 それから6年。新たなソロ作品を作るきっかけは、大切な人たちを相次いで失ったことだったという。デビュー時のプロデューサー、アリフ・マーディン、作曲家のジェリー・リン・ウィリアムス、ギターの先生ジェリー・リックス。

 「他にもプライベートで悲しい別れがあり、人生や自分の音楽を改めて考えざるをえなかった。人生にとって何が大事なのか。それを伝える作品にしたかったんだ」

 オープニングを飾るタイトル曲では「自分の居場所を求めて 長いあいだこの道を旅してきた 人生の1000マイルを闘い抜いてきた」と歌う。

 未来に向けポジティブに生きるのも悪くない。でも、取り戻すことのできない時間、大切な人とのかけがえのないひととき。自分を作り上げたそんな大事な時を慈しむ言葉を、しっとりとした曲と力強いサウンドに乗せた作品だ。「この間の僕の成長だろうね。音楽はその時の自分を反映するものだから」

 とりわけ終盤11曲目の「サークル・オブ・スリー」は、スローな弾き語りで親密な空気に満ちている。「これは妻と12歳になる息子との暮らしを描いた。いつまでもこの時間が続きますように、とね」

 ファンにとっては、ホール&オーツでの活動も気になるところ。「うーん、いま関心があるのはホール&オーツじゃないんだ。仲間たちとのプロジェクトなんだ」

 その一つが、自宅のあるコロラド州アスペンで若いソングライターたちと開く「ストーリー・ビハインド・ソングス」というイベント。曲作りの裏話をしながら、演奏をする小さなライブだ。今夏も、地域の学生や子供を対象にしたワークショップを計画する。

 「どんなものになるかわからないけれど、呼んでくれるなら、日本でもやりたいね」(西正之)

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