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エレカシ充実、22年目の響き 新アルバム、TOP3に

2009年5月8日

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写真拡大「しっかり丁寧に歌えば、自分の歌は絶対みんなに届くと思っている」と語った宮本浩次=高波淳撮影

 デビュー22年目のロックバンド、エレファントカシマシが、充実の時を迎えている。8年ぶりの日本武道館公演を成功させ、4月29日発売の新アルバム「昇れる太陽」(ユニバーサル)は、オリコンチャートで12年ぶりのTOP3入りと好評だ。「チームの結晶」としての手応えをボーカルの宮本浩次は今、感じているという。

■ボーカル宮本浩次「作る醍醐味、音にも反映」

 新アルバムは通算18作目。「絆(きづな)」「桜の花、舞い上がる道を」のスケール感、「ハナウタ〜遠い昔からの物語〜」の明快なメロディー、「おかみさん」の骨太な熱いサウンド……。11曲にエレカシの魅力が詰まる。

 「ポップミュージックは、人に届けることが大事。そのためにどうしたらいいかをみんなで考え、それぞれが役割を果たす。僕は歌に徹した。そんなチーム力の大切さが、最近の2作で自分の意識に上ってきたんですよ」

 前作の「STARTING OVER」からエレカシはレコード会社を移籍。新しいスタッフのもとで仕事に取り組んでいる。

 「プリンスが『自分は愛されている環境で力が発揮できる』と語っている。学校でも会社でも『何でこいつに言われなきゃいけないんだ』と思うと、うまく自分を表現できないことがあるでしょう。今は本当にラッキー。お互いを信頼し、一つ一つ作っていく醍醐(だいご)味を感じて、幸せな気持ちでレコーディングに向かいました。きっとそれは音にも反映しているでしょう」

 花鳥風月を織り込むことが多い歌詞には今回、「太陽」「光」という言葉が目立つ。

 「中年になって、10歳、20歳に比べたら明らかに、自分の輝きが薄らいでいる。その分輝きを自分に発見したり、感じたりすることに敏感になっているんでしょうね」

 悩み、もがき、それでも歩き続ける。そんな人間の姿はいつだって変わらない――。歌い続けてきたメッセージは、より明確に示された。

 「人生は上り下りのエブリデイ。色々ありますよ。でも、光を感じたくて、『あふれる熱い涙』を感じたくて生きている。それは50、60、70、80になっても同じはず」

 宮本自身は去年、ザ・フーのライブを聞いて泣いた。趣味の将棋では、名人戦で挑戦者だった羽生善治・現名人の大逆転劇を見て、「ご飯を食べながら涙を流しました」。

 髪をかき上げ、ぐっと目をつぶり、時に宙をつかむようにして、熱く語る。決して順風満帆ではなかった。

 「気分いいと慢心するし、うれしい時には肩をいからせ、オレってすげえって笑っちゃう。でも、へこまされることも必ず起きて、次また頑張ろうと思う。オレ、そういうのがステキだと思うんですよ」(西正之)

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