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「ずっと僕たちの中に」 忌野清志郎さん雨あがりの葬儀

2009年5月9日

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写真忌野清志郎さんの葬儀会場の前では朝からファンが並び、歌う姿も見られた=9日午前、東京都港区、川村直子撮影写真忌野清志郎さんの葬儀には、朝からファンが列を作り、ギターを抱えて演奏する人の姿もあった=9日午前10時10分、東京都港区、川村直子撮影写真忌野清志郎さんの葬儀会場に詰めかけた大勢のファン=9日午前、東京都港区、川村直子撮影

 がんとの闘いの末、2日に58歳で亡くなったロックミュージシャン、忌野清志郎さんの葬儀が9日正午から、東京都港区の青山葬儀所で営まれた。「ありがとう」「キヨシローッ」「ゆっくり休んで」――前夜から集まり出したファンの絶叫が飛びかう。前日までの雨上がりで青空が広がった会場周辺は、「キング・オブ・ロック」への別れ涙でいっぱいになった。

 祭壇には、スーツ姿の清志郎さんが素顔でほほ笑む遺影が飾られ、竹中直人さん、大竹しのぶさん、甲本ヒロトさんが弔辞を送った。竹中さんは「忌野清志郎は死んでない。ずっとずっと僕たちの中に生きている。さみしいけれど、そう確信している」と話し、涙ながらに「清志郎さん、またね!」と語りかけた。

 葬儀は「AOYAMA ROCK’N ROLL SHOW」と銘打たれた。桑田佳祐、原由子夫妻やスガシカオさん、大友康平さん、及川光博さんら生前親交のあったミュージシャンらも多数参列。最後は昨年の「完全復活祭」で清志郎さんと同じステージを踏んだバンドメンバーが「雨あがりの夜空に」を生演奏して別れを惜しんだ。

 葬儀会場の外では、ファンらの一般弔問の列が前日の午後10時ごろからできはじめた。会場前では、清志郎さんが生前よくイラストに描いた全長12メートルのウサギのバルーンが参列者を迎えた。

 愛知県岡崎市から来た幼稚園勤務の牧原雄志さん(30)は、午前3時に車で向かった。「高校時代、屋上に一人でいるような世間から外れた人間だった。清志郎さんの音楽に出会い、人に対して笑ったり、怒ったりすることが怖くなくなった」と話した。

 千葉県から来たファンクラブの女性(46)は「ありがとうの一言に尽きます。これからもずっと一緒なのでさよならは言わない」。手には「感謝」と書かれた香典袋が握られていた。

 「人生っていいものなんだよ、と教えてくれた」と涙ながらに話してくれたのは横浜市の女性(50)。「清志郎さんはいつも命がけで歌っていた。これからは私たちがそんな清志郎さんの姿を伝えていきたい」と語った。

 午後1時からの一般弔問は、午後5時で3万5千人を超え、当初の予定を3時間繰り下げた受付時間の午後6時になってもファンの姿が途切れなかった。7時間待ってやっと献花できた人も。別れを惜しむ人たちの列は数キロにもおよび、深夜になっても続いた。

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