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澄んだ歌唱、心に届ける 畠山美由紀が初のベスト盤

2009年7月11日

写真拡大畠山美由紀=池田良撮影

 ダンスホール楽団「ダブルフェイマス」やギタリスト小島大介とのデュオ「ポート・オブ・ノーツ」でも活躍する歌手の畠山美由紀が、初のベスト盤「クロニクル2001―2009」(エイベックス)を出した。夏にぴったりな透明感ある涼しげな歌声で、ソロとしての歩みをつづる。

 昨年がデビュー15周年。ソロとしては01年から活動する。「ソロの時は銀河鉄道に乗るジョバンニみたいな気分。寂しさを抱えながら、車窓の向こうに過去、現在、未来を思い描くような」

 そんなセンチメンタルな表現通り、ソロの歌やステージでのたたずまいはしっとりとしている。が、素顔はダブルフェイマスのにぎやかな世界に近い。さばさばとしていて、笑いが絶えない。

 ミュージシャン仲間から高い評価を受ける「ミュージシャンズ・シンガー」だ。ハナレグミ、中島ノブユキ、原田郁子、沖仁ら、名うてのミュージシャンが作品を提供。07年にはノラ・ジョーンズの大ヒット曲「ドント・ノー・ホワイ」の作者、ジェシー・ハリスともアルバムを作った。

 詩やメロディーをくっきりと浮かび上がらせる丁寧な歌唱が持ち味だ。

 「でも、人の心に届けるためには、ピッチが正確かどうかなんて関係ない。表現する人って、表現の前に世界に散らばっている景色、感情の受信機でもあると思うんです。まず、どうキャッチするか」

 アンテナは読書で磨く。マルグリット・デュラス、マルセル・プルーストの世界にひたり、感情をクリアにするのだという。

 「ジョニ・ミッチェルのようにいつまでも枯れずに、ずっと動き続けていたい」

 8月21、22日、東京・品川のキリスト品川教会グローリアチャペルでライブがある。(西正之)

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