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「神様は残酷だ」ブログに8千件、川村カオリさん悼む声

2009年7月30日

写真ピンクリボンフェスティバルのトークショーに出演した川村カオリさん=08年10月、神戸市

 乳がんで28日に亡くなった歌手の川村カオリさん(38)は、がんを公表し、闘病しながら歌手活動を続けてきた。彼女の生き方に、同世代の女性を中心に共感と、死を悼む声が広がっている。

 「あんなに前向きにがんと闘ったのに、神様は残酷だと思いました」。東京都渋谷区の自営業女性(33)は29日、悔しそうな表情を浮かべた。テレビ番組で厳しい闘病体験を赤裸々に話していた川村さんを見ていた。「治ると信じていただけに衝撃だった」

 公式ブログ「川村カオリの調子はいいんだけど…。」で28日夜に訃報(ふほう)が発表されると、「ありがとう」「勇気をもらいました」「私も検診を受けます」と29日夜までに8千件を超える感謝の言葉が次々と書き込まれた。

 川村さんは04年に乳がんが見つかり、左乳房を手術で全摘出した。08年10月には再発・転移したことを告白。「前進あるのみ」と宣言し、乳がんの早期発見の大切さを伝える「ピンクリボン」の活動にも加わった。

 闘病生活は厳しかった。ブログで「昨日と今日と副作用がきつかったな…。まだ始まったばかりなのに弱いな」(11月24日)と吐露したことも。コンサートに向けたリハーサルの日には「嘔吐(おうと)がきつく途中ギブアップで病院へ…。点滴と吐き気止め、胃の薬をもらい帰宅」(09年4月30日)。

 その一方で、がん患者を激励し、検査に行くよう呼びかけてきた。「同じ病で闘ってる方が多くて胸がしめつけられます。頑張りましょう。お互いに」(2月5日)「一年に一度の検査をちゃんと受けて欲しい」(3月13日)

 「君の戦う姿がどれだけ沢山(たくさん)の人々に勇気を与えたことでしょう」。川村さんに楽曲提供をしたミュージシャンの布袋寅泰(ほてい・ともやす)さんは28日、ブログに追悼の気持ちをつづった。

 ピンクリボンで一緒に活動してきたスポーツコメンテーターの小谷実可子さんは「川村さんも私と同じ年頃のお子様がいたことを思い出した」という。「(母を失うという)同じ思いをする子どもが少しでも少なくなるよう、乳がんの早期発見と治療の大切さを周りに伝えていきます」

 やはりピンクリボンで活動をともにしたスポーツキャスターの荻原次晴さんは「笑顔が印象的でした。川村さんだからこそのメッセージの力強さに、非常に感銘を受けていました」とコメントを寄せた。

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