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音楽配信この1年 支持を集めた柔らかな歌声

2009年12月18日

 生活にすっかり定着した音楽配信。2009年は、今なお顔を明かさない4人組のGReeeeNや、バラードシンガーとして人気のJUJUが大活躍。自己主張や衝動をたたき付けるサウンドより、友情やきずなをテーマに共感を呼び起こす柔らかな歌声が求められる1年だった。

■ダウンロード「キセキ」620万・「遥か」270万

 ドラマ「ルーキーズ」の主題歌だったGReeeeNの「キセキ」は携帯電話、パソコンへのダウンロード(DL)総数620万に上り、「着うたフル」歴代最高DLとしてギネスブックにも認定された。映画版の主題歌になった「遥か」も270万DLで、6月発売のアルバム「塩、コショウ」をミリオンセラーに押し上げた。

 JUJUはもともとジャズ歌手志望で、ニューヨークで修業を積んだ。甘くハスキーな歌声が、映画「余命1ケ月の花嫁」の主題歌で一気にブレーク。多彩なジャンルのカバーに挑む連続ライブ企画「JUJU苑」でも表現の幅を広げている。

 21歳のシンガー・ソングライターの加藤ミリヤも存在感を増してきた。11月の武道館ライブでは、自身のアルバムについて「みんなが求めていることを言葉にしようと作った」と語った。その言葉通り、“共鳴力”の高いラブソングが、同世代の女性に強く支持されている。

 配信サービスを運営するレーベルゲート(東京都港区)で携帯電話部門を担当する江原知倫課長は「ユーザー向けの企画でも、アーティスト特集より、『泣ける曲』『遠距離恋愛の曲』など、感情に訴える企画の方が関心を集める」と語る。

 有料音楽配信の売り上げ実績は、日本レコード協会によると、インターネット向けは前年同期比で118%(1〜3月)、108%(4〜6月)、115%(7〜9月)と堅調。モバイル向けは、ほぼ横ばいだ。「中山美穂さんの曲がタイアップなしで1日6千DLのヒットになった例もあり、大人層の潜在的需要もある」と江原さん。NTTドコモが10年度中に次世代高速通信技術を使ったサービスを予定するなど、DL環境の向上も追い風になりそうだ。(藤崎昭子)

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