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「トイレの女神様が…」亡き祖母との日々を曲に 植村花菜

2010年3月25日

写真拡大植村花菜

 「トイレの神様」という曲が注目されている。「トイレをぴかぴかにすると、トイレの女神様がべっぴんさんにしてくれる」と教えてくれた祖母との日々を、シンガー・ソングライターの植村花菜(かな)が歌った約10分の曲だ。この曲を収めたミニアルバム「わたしのかけらたち」もオリコンチャート9位に上昇してきた。

 歌手を目指す植村を応援し、4年前に亡くなった祖母への思いを込めた。枕を並べて一緒に聴いた「テネシー・ワルツ」をイメージした三拍子。愛情を注がれた子供時代、恋愛や仕事に夢中になって疎遠になった後悔、そして別れの時を淡々と歌う。「ちゃんと育ててくれたのに 恩返しもしてないのに」という山場が涙腺を直撃する。

 植村は「はじめは曲の長さを気にしたが、一言一句、どれも必要。出演依頼も、フルサイズで歌えない場合は断っている」と語る。

 2005年に22歳でデビューしたが、ヒットに恵まれなかった。

 「努力が報われず、何を歌うべきか見失ったりもした。でも、身を削ってこの曲を書き、全神経を傾けて心をコントロールして歌ううちに、シンガー・ソングライターはこうあるべきだとわかった。一歩前に進めたと思う」

 祖母がくれた転機をかみしめている。(藤崎昭子)

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