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ソウルの真髄、日本に「降臨」 ソロモン・バークとJB

2010年4月25日

写真:初来日するソロモン・バーク拡大初来日するソロモン・バーク

 ソウルの二大帝王が日本に降臨する。現役シンガーとして最も大きな影響をもつソロモン・バークは、70歳にして初来日。故ジェームズ・ブラウンが最盛期に“故郷”で残したステージの記録映画も公開される。

■ソロモン・バーク 70歳にして初来日

 ソロモンがステージに立つのは、今年25周年を迎えた「ジャパン・ブルース&ソウル・カーニバル」。1940年(諸説ある)に米フィラデルフィアに生まれ、6歳から教会でゴスペルを歌い、12歳でラジオを通じて説教をしていた規格外の大物だ。

 日本で特にファンの多いディープソウルの開拓者。ヒット曲「エブリバディ・ニーズ・サムバディ・トゥ・ラブ」をローリング・ストーンズがカバーするなど、ロックにも強い影響を与えた。ソロモンのソウルは性愛や現世の欲望ではなく、なにを歌っても人生の肯定/天との交歓になる。イスに座ったまま歌う巨体に涙するファンは多いだろう。

 出演はほかにバーナード・アリソンら。5月29、30日、東京・日比谷野外音楽堂。31日名古屋・ボトムライン、6月1日大阪・なんばHatch。問い合わせは電話03・5453・8899(M&Iカンパニー)。

■ジェームズ・ブラウン 74年の祭典、映画で

 一方のジェームズ・ブラウンは33年サウス・カロライナ州生まれ。初公開される映画「ソウル・パワー」は74年に旧ザイール・キンシャサであった黒人音楽祭のドキュメンタリーだ。「キンシャサの奇跡」と言われたボクシングヘビー級タイトルマッチ、モハメド・アリ対ジョージ・フォアマン戦にあわせ、黒人ミュージシャンが一同に結集するフェスティバルがあった。映画化も予定されていたが、出費に比べた入場者数は惨憺(さんたん)たるもの。大赤字で映画化はお蔵入り。30年以上たってようやく、音楽祭の全容が明らかになった。

 出演者はB・B・キングら米国ブルース、ソウルの大物たちとアフリカのミュージシャン。解放奴隷の子孫と故郷との邂逅(かいこう)がテーマだ。

 圧巻なのが、脂ののりきった時期のジェームズ・ブラウン。トレードマークとなったシャウト、大開脚して回転する派手なアクション、ぶっといリズム隊を率いてファンクの神髄を伝える。黒人であることを高らかに誇る映画の終幕など、オバマ政権下のいま見ると、感慨もひとしおだ。6月12日からシネセゾン渋谷などで公開。(近藤康太郎)

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