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名フィル5年ぶり東京公演 「異文化の調和を」

2010年5月12日

写真:名古屋フィルハーモニー交響楽団の常任指揮者のティエリー・フィッシャー=竹谷俊之撮影拡大名古屋フィルハーモニー交響楽団の常任指揮者のティエリー・フィッシャー=竹谷俊之撮影

 名古屋フィルハーモニー交響楽団は17日、5年ぶりとなる単独の東京公演を赤坂のサントリーホールで開く。率いるのは2008年の就任以来、独創的なプログラムに取り組む常任指揮者ティエリー・フィッシャー。3年契約の最終年度を迎え、「名古屋で培ってきたアイデアを世界有数のホールで紹介できることは誇らしい」と語る。

 今年度の定期演奏会は世界の音楽都市をテーマに掲げ、東京公演では、5月の定演と同じフィッシャーの母国スイスのバーゼルを取り上げる。「バーゼルはドイツ、フランス、イタリア系のスイス文化が交わり、世界的な芸術活動の支援者パウル・ザッハーが生きた街だ」

 そのザッハーがフランス生まれのスイスの作曲家オネゲルに委嘱し、自らの指揮で初演した交響曲第4番「バーゼルの喜び」で幕を開ける。

 「異文化」をキーワードに全体を構成。「オネゲルからフランスの世界へといざない、ラベルの作品へ。その扉を開けると、(ショスタコービチの)力強いロシアの管弦法に続く。異なる文化が同じ調和をめざす」

 ラベルのピアノ協奏曲では、愛知県出身の北村朋幹(とも・き)をソリストに指名した。昨年、モーツァルトの「ジュノーム」で共演した東京芸術大1年生。「自然な音楽性と驚くべき芸術的・技術的可能性がある」と期待する。

 名フィルでは響きの深さと音色のコントラストを追求。「激しい音と消え入りそうな音、緊張感のある音と柔らかい音の対比を際立たせることを心がけてきた」と話した。

 午後7時開演。電話052・339・5666(名フィル・チケットガイド)。(青山祥子)

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