現在位置:
  1. 朝日新聞デジタル
  2. エンタメ
  3. 映画・音楽・芸能
  4. 音楽
  5. 記事
2012年11月26日11時30分
このエントリーをはてなブックマークに追加
mixiチェック

神聖かまってちゃん、新作の光と闇 「解散も考えた」

関連トピックス

【動画】神聖かまってちゃん 「の子」インタビュー=竹谷俊之撮影

写真:5作目のアルバム「楽しいね」で、「自分の中にある躁と鬱(うつ)を曲で表現した」と語る神聖かまってちゃんのボーカル・ギターの「の子」=竹谷俊之撮影拡大5作目のアルバム「楽しいね」で、「自分の中にある躁と鬱(うつ)を曲で表現した」と語る神聖かまってちゃんのボーカル・ギターの「の子」=竹谷俊之撮影

写真:「今はメンバーの気持ちが通じ合ってる」と語る神聖かまってちゃんのボーカル・ギターの「の子」=竹谷俊之撮影拡大「今はメンバーの気持ちが通じ合ってる」と語る神聖かまってちゃんのボーカル・ギターの「の子」=竹谷俊之撮影

写真:インタビューに答える神聖かまってちゃんのボーカル・ギターの「の子」=竹谷俊之撮影拡大インタビューに答える神聖かまってちゃんのボーカル・ギターの「の子」=竹谷俊之撮影

写真:テレビ出演の依頼がきたら「ちゃんと歌います。トークもします」とアピールする神聖かまってちゃんのボーカル・ギターの「の子」=竹谷俊之撮影拡大テレビ出演の依頼がきたら「ちゃんと歌います。トークもします」とアピールする神聖かまってちゃんのボーカル・ギターの「の子」=竹谷俊之撮影

 【神庭亮介】4人組バンド「神聖かまってちゃん」が、5作目のアルバム「楽しいね」を出した。題名通り前向きな曲が多いが、一方で持ち味の内省的な歌世界も健在。作詞作曲の「の子」は「自分の中の『躁(そう)と鬱(うつ)』が、そのまま曲に出ている。苦しいけど、病的な面を抱えているからこそ、光と闇の落差を表現できる」と語る。

〈神聖かまってちゃん〉ツイッター質問の一問一答ライブと「の子」インタビューを写真で

 の子が打ち込みで制作した曲をまずネットで発表し、後からバンド演奏してCD化している。今作の収録曲も、大半はネットで無料公開済みだ。「CD化はお金のため。ネットで発表した作品を超えるのは難しい」と割り切りつつ、手応えを感じている曲もある。

 「『コンクリートの向こう側へ』はネットで発表した作品を凌駕(りょうが)するものができたと思う。アルバムで一番好きですね」

 《仲間を探したい/泣きたいだけじゃない/大きなあかね空が僕の色さ》

 そう歌う「仲間を探したい」の次の曲は「友達なんていらない死ね」。解放感あふれる「らんっ!」「鳥みたくあるいてこっ」の後には、リストカットを題材にした「花ちゃんはリスかっ!」。

 一体感を増したバンドサウンドが、ポジティブとネガティブの間を乱高下しながら、ポップに疾走する。

 の子は「『仲間を探したい』は、別れと出発がテーマ。バンドを解散して新しいことをやりたい、という夢を歌った」と明かす。

 え、解散?

 「ライブでも何でも、ハードルを越えられないとファンに申し訳ない。俺が真面目になり過ぎちゃって、解散を考えていた時期につくった曲です」

 こうして解散危機に陥るたび、メンバーと話し合いを重ね、乗り切ってきたという。

 「今はメンバーの気持ちが通じ合ってる。ネット配信とか、俺ができない部分で、みんな頑張ってくれてます」

     ◇

 神聖かまってちゃんのアルバム「楽しいね」に関する、の子さんへのインタビュー詳細は次の通り。

 ――タイトルからはポジティブな感じが伝わってきますね。

 ベースのちばぎんの発案です。最初は「お薬下さいね」にするつもりだったんですけど、「どうなの?」っていう意見があって、バンドみんなで考えて決めました。

 ――過去作に比べバンドらしさが増してきているように感じましたが、楽曲制作でもメンバーの意見を採り入れたんですか。

 それはあまりないです。俺はあるハードルを越えてくれれば、全部受け入れますけど、メンバーはなかなかハードルを越えてくれないんで。メンバーも自分の立ち位置は分かったうえで、俺のことを信じてくれてるんだと思います。

 今回はむしろ、バイオリンやエンジニアのサポートメンバーが「おおー!」ってグッとくるようなアイデアを出してくれました。

 ――2曲目の「仲間を探したい」は今までになく前向きな印象を受けました。

 別れと出発がテーマ。バンドを解散して新しいことをやりたい、という夢を歌った曲ですね。生きていくうえで夢を持つことが大切だと思ってるんで。

 7カ月ぐらい前、ツアーでハードルを越えることができなくて、ファンに申し訳なく思っていて。もっとできることがあるはずなのに、できない。もう解散するしかない、と。俺が真面目になり過ぎちゃって、解散を考えていた時期につくった曲です。

 ――そうやって生まれた曲だとすると、演奏するメンバーの思いも複雑だったのでは。

 曲の意図とかはさすがに言えなかったですね。ちばぎんなんか「この曲大好き」って言ってるし(笑)。後でインタビュー読んで驚くんじゃないですか。

 ――3曲目「友達なんていらない死ね」との落差が激しいですね。

 これをつくったころは、落ち込んで、パニクってる感じだったんだと思う。昔からなんですけど、自分の中の『躁(そう)と鬱(うつ)』が、そのまま曲に出るんです。苦しいけど、病的な面も良い面に昇華できるし、それも一つの才能。だからこそ、光と闇の落差をしっかりと表現できる。

 ――8曲目の「らんっ!」は「メダル」「ランナー」といった言葉が出てきますが、オリンピックを意識してつくったのですか。

 つくった時期は近いんですけど、違います。中学校の時、陸上部で長距離選手をしていた影響ですね。今までこういうフィジカル(肉体的)な曲はあまりなかったかもしれない。

 ――9曲目「鳥みたくあるいてこっ」は鳥なのに飛ばずに「あるいてこっ」というのが面白いですね。

 飛んでいきたいですけど、結局、鳥じゃないですから。はいつくばりながら前に行こうって自分を元気づける曲ですね。僕は好きですけど、ファンの間では非常に人気がない曲。曲をアップした時に、「なんだこれ」とか批判されて。傷つきましたよ。

続きを読む

この記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。

無料登録で気軽にお試し! サービスのご紹介は こちら

検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介

アンケート・特典情報